【クラウド・コンピューティング】Autodeskのクラウドサービス、CAD/CAM/CAEが出そろう

 米Autodesk社は2013年12月3日、同社主催の年次イベント「Autodesk University 2013」において、クラウドベースのCAM「Autodesk CAM 360」の提供を始めると発表した。既にクラウドでの提供や試用サービスを開始しているCAD「Autodesk Fusion 360」、CAE「Autodesk Sim 360」と合わせて、CAD/CAM/CAEの各機能がそろった。加えて、プロジェクト管理のクラウドサービス「Autodesk 360」を改良し、同ツールの画面からFusion 360、Sim 360、CAM 360 などを一体で使えるようにすると発表した。

 「ユーザーは役割に応じたツールを使うが、データを遠隔地間でリアルタイムに誤りなくやり取りするには手間がかかる。今後、オープン・イノベーションによって企業や個人同士の共同作業が重要になると、ツールは一体運用できるものになる必要がある」(同社)という。そのため、ユーザーがAutodesk 360でプロジェクト単位でデータにアクセスし、すぐにFusion 360やSim 360などを動かせるように仕組みを整えていく。

 Autodesk CAM 360は2013年12月16日から公開ベータテストを開始し、2014年内に提供を始める。Autodesk 360は、新機能を加えた機能評価版を2014年1月18日に公開する。(木崎)

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