日本経済は、2008年秋のリーマン・ショック前の水準まで景気を戻したと言われている。2014年を迎えた今、メーカーがどちらの方向に舵を切るかで今後の運命を大きく左右する可能性がある。そこで、「2014年元旦の朝、目覚めたら社長になっていた」と仮定して、技術者たちに自身の経営観について答えてもらった。そこで浮き彫りになったのは、ビジネスの浮き沈みの激しい現代だからこそ求められる経営者の姿勢だった。それは、「明確なビジョンを示せる社長」である。

Q1 どのような社長になりたいか

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 どのような社長になりたいかを聞いたところ、「明確なビジョンを示せる社長」が4割で最も多かった。2位は技術者らしく「技術的な先見の明に秀でた社長」(13.8%)。3位は「現場の声に耳を傾けられる社長」(12.6%)で、その逆の「現場と異なった目線で物事を見られる社長」(2.5%)に大差を付けた。実在の社長にもっと現場の声を聞いてほしいとの気持ちの表れか。