ダイハツ工業は、軽乗用車「タント」を全面改良し、2013年10月に発売した(図1)。これまで左後ろだけだったスライドドアを右後ろにも採用するなど70kg分の装備を増やしながら2輪駆動「X」グレードの車体質量を従来と同様の930kgに抑えた。価格は同グレードで117万円と、実質5万円値下げした。

図1 ダイハツ「タント」の一番安い2輪駆動、「X」グレード
左右両側をスライドドアとしながら価格を5万円下げた。
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 スライドドアを閉じる機構とロックを外す機構を一つにまとめるなど、構造を合理化してコストを下げた。