論文
目次
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ビッグデータとIoT、日立が到達した本質
「ビッグデータ」と「IoT」は、最近よく話題に上るが、実態は漠として捉えどころがない言葉の代表例と言える。とりわけ、どのようにして利益の上がる事業につなげていくべきかがわかりにくい。10年以上前からこの分野の研究開発に取り組んできた日立製作所は、同社自身が失敗から学んだ3つの原則があると主張する。本…日経エレクトロニクス
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タッチの次に来るUI、自在化で人の能力拡張
優れたユーザーインターフェースを作るポイントとして、慶応義塾大学大学院 教授の稲見昌彦氏は、「現実世界」と「現実感」の違いを考慮することを挙げる。その先には、インターフェースの存在そのものを透明にする、魔法のような世界が待っているという。2014年3月20日に開催された日経テクノロジーオンラインのセ…日経エレクトロニクス
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ARメガネ「BT-200」、低コストと軽・薄化の工夫
セイコーエプソンは2014年6月、88gという軽量の両眼シースルー型のメガネ型端末「BT-200」を発売した。この軽量化に大きく寄与したのが、自由曲面を使った光学系の採用である。BT-200の光学設計に携わった同社の戸谷貴洋氏に、BT-200の構造や設計思想、今後の軽量化・薄型化のヒントとなる他社の…日経エレクトロニクス
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触覚ディスプレーを、マルチタッチに対応
画面を触れた指に触感を与える「触覚ディスプレー」を、マルチタッチに対応させる技術をNLTテクノロジーが開発した。タッチパネルでは、複数の人が複数の指でタッチして認識するようなマルチタッチ技術の利用が広がり始めている。こうした使い方に、今回の触覚ディスプレー技術は対応できる。(本誌)日経エレクトロニクス
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5Gの核心技術、Massive MIMO
現行のLTE/LTE-Advancedの次の移動通信規格「5G」。2020年代の商用化を目指し、世界中で検討が進められている。5Gにおいては、大量のアンテナ素子を用いたMassive MIMOがキーテクノロジーの1つとなる。本稿では、まず通信容量を現行の1000倍にする要素技術を解説する。そしてMa…日経エレクトロニクス
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微細印刷技術が進展、有機集積回路へ応用
スマート有機センシングシステムを目指す
山形大学 教授の時任静士氏の研究チームは、オール印刷技術によるフレキシブルな有機エレクトロニクス素子を次々に開発している。有機半導体材料だけでなく、電極材料も独自に開発し、印刷技術で素子を作製しているのが特徴だ。最近は、この技術を用いてバイオセンサーを作製し、ヘルスケア分野に応用することを目指してい…日経エレクトロニクス
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レンズ無しカメラを開発、砂粒大で使い捨て応用も
使い捨てにできるほどの低コスト化が可能なイメージセンサー「レンズレススマートセンサー」を米Rambus社が開発した。内視鏡や車載カメラ、赤外線カメラなどさまざまな用途への展開が可能であり、低コストのために各用途で裾野を広げる可能性が高い。米Rambus Labs社の開発者が詳細を明かした。(本誌)日経エレクトロニクス
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ハウリングを高速応答のアナログ回路で除去
ハウリングは、音楽関係者はもちろん、司会や講演、カラオケなどマイクを持つ人ならほとんど誰でも経験があるだろう。にもかかわらず、これまで採られてきた低減技術は必ずしも効果的ではなかった。名古屋工業大学 准教授の加藤正史氏の研究チームは、シンプルなアナログ回路でハウリングを高速に除去する技術を開発した。…日経エレクトロニクス
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電波で位置も検出する、非接触生体センサー
人に電波を照射し、その反射波に含まれる心拍や呼吸の影響を読み取れば、非接触の生体センサーとして利用できる。岩手大学の本間氏の研究グループは、マルチアンテナ構成を採用し、後段の信号処理を工夫することによって、人の生体活動を高い感度で検出するとともに人の位置も推定できる手法を開発した。(本誌)日経エレクトロニクス
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角膜上の画像を利用し、注視点を検出
人がどこを注視し、何を見ているのか。視線行動を検知する技術の研究開発が活発化している。従来方法では、赤外光を眼球に照射し、その反射像から注視点を推定するのが一般的だった。だが、赤外光源が必要になる、推定誤差が生じやすいなどの課題がある。これに対して京都大学の中澤氏らは、光源が不要で、原理的に誤差が生…日経エレクトロニクス
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ウエアラブルディスプレー、超低電力と高画質を両立
ウエアラブル機器向けにジャパンディスプレイが量産化した、超低消費電力の反射型液晶モジュールの技術を同社が解説する。低温多結晶Si(LTPS)技術を駆使して画素内にメモリーを組み込み、静止画表示時の消費電力を桁違いに削減している。同社は反射型液晶の課題だった画質も向上し、量産化にこぎ着けた。(本誌)日経エレクトロニクス
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単眼カメラで空間認識、「ぼけ」から距離を推定
近年、高画素や高感度を目指した撮像素子の大型化の傾向が顕著である。例えば民生用カメラでは、コンパクト型デジタルカメラに比べて数倍大きな撮像素子を搭載する一眼レフカメラやミラーレスカメラを求める一般消費者が増えた。放送用カメラでは、フルHDから4K/8Kといった次世代規格への移行が本格化している。日経エレクトロニクス
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マトコンを1チップ化、GaNで大きさを1/100に
従来のインバーターに比べて電力変換損失を低減できるマトリクスコンバーター(マトコン)。ところが、従来のマトリクスコンバーターは、大きな双方向スイッチをたくさん並べる必要があり、小型化が難しかった。パナソニックは、双方向スイッチにGaNを、駆動方式にマイクロ波伝送を導入することで、スイッチの小型化と使…日経エレクトロニクス
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無線でECUを結ぶ、軽量・高信頼な電波ホース
自動車の低燃費化と車内LANの大容量化を目的として、既存の金属製のワイヤハーネスを金属メッキされた樹脂性のチューブ「電波ホース」に置き換えたワイヤレスハーネス通信システムを提案しているのが東北大学の加藤修三氏らのグループだ。ハーネスの重さを現行方式の1/10以下とし、ハーネス切断時にも耐性があるなど…日経エレクトロニクス
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32Gビット/秒チップ間通信、微細化と回路技術で実現
富士通研究所はチップ間のデータ伝送を32Gビット/秒まで高速化すると同時に、低消費電力化する技術を開発した。半導体の微細化だけに頼らず、斬新な回路設計を幾つも導入することで実現した。開発した研究者に、技術の詳細を解説してもらう。(本誌)日経エレクトロニクス
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歩行者を分離検知する、79GHz帯レーダー技術
クルマ同士の追突事故や歩行者などを巻き込む自動車事故を減らすため、ミリ波を用いたレーダーシステムに注目が集まっている。パナソニックは79GHz帯を利用するレーダー技術を開発した。76GHz帯を利用する従来技術では難しかった、クルマと歩行者や自転車を分離して検知することが可能になる。開発したレーダー技…日経エレクトロニクス