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目次
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米Autodeskが3Dプリンターを自社開発、データ処理ツール「Spark」の有効性を検証
米Autodesk社は2014年12月3日、同社主催のイベント「Autodesk University 2014」(米ラスベガス)の展示会場において、自社開発の3Dプリンター「Ember」を稼働させるデモを実施した(図)。Emberは、「2014年5月に開発意向を表明した3Dプリンター用データ処理ツ…日経ものづくり
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WELCON、拡散接合技術の新用途開拓、熱交換や放熱の機能を小型部品で可能に
細かい穴を多数開けた薄板を何層も積み重ねることにより、内部に細く長い穴が多数通った金属ブロックを作製し、気体や液体を通すことで小型の熱交換器を実現する─。WELCON(本社新潟市)が、独自に開発した拡散接合技術で新たな用途の開拓に成功しつつある。2014年11月19~20日に開催された「ものづくりパ…日経ものづくり
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針なしで穴も開けないホチキスが登場、コクヨS&Tが紙を圧着する方式を開発
コクヨグループのコクヨS&T(本社大阪市)は、2枚の金属歯で圧着して紙をとじる「プレスロック方式」を採用した「針なしステープラー<ハリナックスプレス>」を発売した(図1)。従来の針なしホチキスは紙に穴を開け、その部分を折りたたんでとじる方式だったが、プレスロック方式では穴を開けずに済む。日経ものづくり
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小惑星探査機「はやぶさ2」が6年間の旅へ、さまざまな新装備でサンプルリターンに挑む
2014年12月3日13時22分4秒、小惑星探査機「はやぶさ2」を搭載した液体燃料ロケット「H-IIA」26号機が打ち上げられた(図)。12月5日には宇宙航空研究開発機構(JAXA)がクリティカル運用期間(一連の健全性を確立していく期間)の完了を発表*1。その後、2~3カ月かけて、惑星探査機に搭載し…日経ものづくり
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岐阜大、ナノ多孔の機能性繊維を開発、揮発性や低耐熱性の薬剤も保持可能
岐阜大学や岐阜県内の企業などによる研究グループ*1は、従来の手法では付加することが難しかったさまざまな機能を持たせることが可能な繊維「ナノ多孔ファイバー」を開発。同繊維で造った布や織物などの試作品を「メッセナゴヤ2014」(2014年11月5~8日)に出展した。日経ものづくり
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3Dスキャナーと3Dプリンターの複合機、11万9800円で手軽に3Dコピーが可能に
XYZプリンティングジャパン(本社東京)は、3Dスキャナーと3Dプリンターの機能を1つの筐体の中に組み込んだ「ダヴィンチ 1.0 AiO」を2014年11月13日に発売した(図1)。実物の形状を3Dスキャナーでデータ化し、それを3Dプリンターで造形するという、3Dコピー機のような使い方が可能だ。価格…日経ものづくり
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総額5億円の機器を揃えたものづくり拠点、秋葉原でハードウエア・スタートアップを支援
DMM.com(本社東京)は2014年11月に、ハードウエアのスタートアップ企業向けの開発・検証施設「DMM.make AKIBA」を開設した。3D-CADやCAEなどの開発ツール、3Dプリンターや5軸制御マシニングセンター(MC)、チップマウンターなどの製造装置、機械強度や耐環境性能の試験設備など…日経ものづくり
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国内最大級、東芝の植物工場が稼働開始、旧FD工場活用し無農薬・低生菌にこだわる
2014年9月30日に稼働を開始した東芝の植物工場「東芝クリーンルームファーム横須賀」(神奈川県横須賀市)が、フル生産に向けて立ち上げを急いでいる。同工場は、以前にフロッピーディスク(FD)工場の入っていた建屋の4階を改装して造られた「完全人工光型としては国内最大級」(同社執行役専務西田直人氏)の植…日経ものづくり
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帝人、熱可塑性CFRP部品を量産へ、GM社の世界戦略車への採用が「最終段階」
帝人の熱可塑性炭素繊維強化樹脂(CFRP)「Sereebo(セリーボ)」製の自動車部品が「量産に向けて最終段階を迎えている」と、同社炭素繊維・複合材料事業本部長で東邦テナックス代表取締役社長の吉野隆氏が明らかにした(図)。同社が2014年11月6日に都内で開いた事業説明会においてだ。量産する部品は、…日経ものづくり
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ホンダが新型「レジェンド」を発売、走りと安全、品質を磨き直して勝負
ホンダは、高級セダン「レジェンド」を、約10年ぶりにフルモデルチェンジして2015年1月22日に発売する(図1)。2014年11月10日に開催した発表会で明らかにした。日経ものづくり
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山形大学、3D曲面への電子回路印刷技術、柔軟なブランケットで導電性インクを転写
山形大学有機エレクトロニクスセンター教授の時任静士氏は、導電性を持つインクを3次元的な表面に対して印刷することで配線を形成する技術を開発した。印刷による電子回路の形成は、設備などの初期投資、材料の使用量、消費エネルギー、生産性などの点で効率的な電子デバイスの製造方法として注目が高まっている技術だが、…日経ものづくり
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OKIデータ、国内向け生産を中国から移管、生産性は10%向上、市場不具合は1/3に
OKIデータ(本社東京)は、中国工場で手掛けていたプリンター生産の一部を福島事業所に移管し、生産性と品質を向上させた(図1)。2014年10月3日に同事業所を公開した際に明らかにした。日経ものづくり
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三菱のジェット機「MRJ」、ついに完成、“期間限定”の低燃費で先行を狙う
三菱重工業と三菱航空機*は2014年10月18日、小型ジェット旅客機「MRJ(Mitsubishi Regional Jet)」の飛行試験用初号機を完成させ、三菱重工の小牧南工場(愛知県・豊山町)で完成披露(ロールアウト)式典を開催した(図1)。MRJの完成機体が公開されるのは今回が初めてだ。日経ものづくり
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大阪府大の植物工場、生産コスト40%削減、搬送作業の自動化や歩留まり向上で実現
大阪府立大学が中百舌鳥キャンパス(堺市)に開設した完全人工光型植物工場「グリーンクロックス新世代(GCN)植物工場」が、2014年10月から本格的な稼働を開始した*1。同植物工場の最大の特徴は、ロボットによる自動化や歩留まりの向上を実現する独自技術を導入し、約40%の生産コスト削減を目指している点だ…日経ものづくり
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赤崎氏、天野氏、中村氏は、なぜノーベル物理学賞を受賞できたか
2014年ノーベル物理学賞を名城大学終身教授の赤崎勇氏、名古屋大学教授の天野浩氏、米カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授の中村修二氏が「高輝度青色発光ダイオード(以下、青色LED)の発明」について受賞した。スウェーデンの王立科学アカデミーは「白熱電球が20世紀を照らした。21世紀はLEDが照らす」…日経ものづくり
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席から呼べば来る「プリンターロボット」、自動運転向け3Dマッピング技術を応用
シェアオフィスやカフェにノートパソコンやタブレット端末を持ち込んで仕事をする「ノマドワーカー」が増えている。富士ゼロックスはそんなノマドワーカー向けに、これまでにない機能を持つ新型プリンターを開発した。その名も「自走式プリンター」。シェアオフィスやカフェの席から呼び出すと、自らやってきて必要書類を印…日経ものづくり
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分散型電源事業の拡大目指す三菱重工業、世界最高効率の高速ガスエンジンを開発
三菱重工業は、出力2000kWの高効率ガスエンジン「G16NB」を開発し、その実証実験を2014年9月上旬から開始した(図1)。同エンジンは、主に発電に用いる16気筒タイプの高速エンジン。ミラーサイクルと直列に並べた2つの過給機を組み合わせることで、従来の1500kWガスエンジンと同一排気量・回転数…日経ものづくり
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“医療機器版Roomba”が病院へ、自走式アンギオ装置が国内初稼働
GEヘルスケア・ジャパン(本社東京都日野市)は2014年8月8日、国内初導入となる自動走行式の血管X線撮影装置(アンギオ装置)「Discovery IGS 730」を、奈良県天理市の高井病院に納入したと発表した。同病院本館のオープンに伴い、同年8月後半に本格稼働を開始した(図1)。日経ものづくり
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リコーが3Dプリンター事業に参入、製造業を対象にサポート力で差異化
リコーは2014年9月8日、3Dプリンター関連事業に参入すると発表した。試作や製品の少量生産など、業務で3Dプリンターを活用したい企業を対象に、3Dプリンターの販売や消耗品の供給に加え、関連サービスを提供していく計画だ。日経ものづくり
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砂糖と陶器用の3Dプリンター開発進む、巨大サービスビューローにも潜入
3Dプリンターの活用が開発の現場だけではなく、製造や物流、販売にも変革を起こしつつある*1。この動きで先行するのが米国だ。そこで2014年8月中旬、キーとなる米国企業2社を直接取材した。日経ものづくり