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目次
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GM無人運転車
米ゼネラル・モーターズ(GM)が2019年に量産する無人運転車「クルーズAV」。自動運転車の開発競争で先頭を走る米グーグル(Google)を強く意識した車両だ。IT大手が脚光を浴びる開発競争で、存在感が薄かったGM。クルーズAVは、“過去の巨人”の烙印を消し去る実力を秘める。日経Automotive
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クルマから始まるモーター革新、磁束や極数を可変に
世界の消費電力のおよそ半分を占めるとされるモーター。誕生から100年以上が経過した現在も、進化を続ける。現在のけん引役は、ハイブリッド車(HEV)や電気自動車(EV)といった電動車両である。モーター構造の工夫や磁性材料の改善、新しい制御法の導入で高効率化や小型化、コスト削減が急ピッチで進む。日経Automotive
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車載Ethernetが再加速、制御にセンサー、バックボーンへ
次世代の車載ネットワーク規格の「本命」として、関心が高まる車載Ethernet。2013年に初めて市販車に採用され、普及が進むと期待されたものの、実際はなかなか広まらなかった。この「踊り場」を脱し、車載Ethernetを採用する機運が再び高まっている。日経Automotive
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NVIDIAの牙城に挑む、AI半導体
人工知能(AI)を使った自動運転向けの半導体では、米NVIDIA社のGPUの存在感が大きい。ただ、GPUは高性能な半面、消費電力やコストに課題があり、大衆車に搭載するのは難しいとされる。このため、低電力・低コストの半導体を新たに開発する動きが活発化してきた。採用する自動車メーカーにとっては追い風とい…日経Automotive
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揺らぐ、素材の品質
管理体制の見直しを急げ
2017年10月~11月にかけて、神戸製鋼所や三菱マテリアルと東レの子会社による品質データ偽装が相次いで発覚した。その背景には、品質より収益を優先する体質などがある。神戸製鋼のアルミ・銅事業部門では、出荷基準から外れた不適合品の発生率が4%に達していた。素材メーカー任せでは再発は防げない。顧客を含め…日経Automotive
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電動パワートレーン、主導権争い激化
2020年ごろを境にして、急速に進むとされる自動車の電動化。それに伴い、電動車両の「走る」「曲がる」「止まる」といった足回りの性能やコストを左右する電動パワートレーン(駆動システム)も急成長する見込みだ。メガサプライヤーからデバイスメーカーまで、さまざまな立場の企業が、激しい主導権争いを始めた。日経Automotive
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次世代HMIは震わせて伝える
視覚と聴覚に訴えかけてきたクルマのHMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)に、新しい伝達手段が加わる。自動車メーカーが着目し始めたのが触覚だ。振動を活用することで、安全性と快適性を高められる。ディスプレーへの適用ではドイツAudi社が、シートへの展開では米GM社が先行する。「振動は抑えるもの」…日経Automotive
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パイオニア、LIDARの勝算
技術資産を生かして開発競争の“最右翼”に
パイオニアが自動車用LIDAR(Light Detection and Ranging、レーザーレーダー)のサンプル出荷を2017年内に始める。世界でLIDAR開発の競争が激しくなる中、同社は過去の技術資産を生かして、小さく安い次世代LIDAR開発の“最右翼”と言える存在に躍り出る。高精度3次元地図…日経Automotive
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リーフハックの落とし穴
日産自動車の電気自動車「リーフ」に、遠隔からハッキングされる脆弱性が見つかった。その脆弱性はスマートフォン業界ではハッキングの教科書にある初歩的な内容だった。初心者でも簡単に攻撃できる点で過去の事例より危険といえる。他業界では常識となっている脆弱性を事前に把握できなかった経験不足から生じた落とし穴。…日経Automotive
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VW、EV販売300万台の勝算
2017年9月に開催された「IAA(フランクフルトモーターショー)2017」で目立ったのが、電気自動車(EV)だ。中でもVolkswagenグループの力の入れようが際立つ。2025年に最大300万台のEVを販売する目標に向けて、中核部品である電池の調達に500億ユーロ(6兆5000億円)を投じる異例…日経Automotive
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Ethernetで車載LANを簡素化、セキュリティーの重要性が増す
Ethernetを車載ネットワーク(自動車内のネットワーク)に導入する機運が高まっている。2017年7月に開催された車載Ethernetのイベントでは、その普及を前提に、車載Ethernetの導入による車載アーキテクチャーの変化やセキュリティー対策などに関する議論が活発だった。日経Automotive
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自動運転ソフトをオープン化、デファクトスタンダード狙う
自動運転の分野で大手自動車メーカーの隙を突く動きが起きている。心臓部のソフトウエアを公開(オープンソース化)し、デファクトスタンダード(事実上の標準)を狙う動きだ。日本では大学発ベンチャーのティアフォー、中国ではBaidu社(百度)が進めている。普及次第では、大手自動車メーカーは戦略の見直しを迫られ…日経Automotive
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VW排ガス不正の真相
2015年に発覚したドイツ・フォルクスワーゲン(VW)による排ガス不正問題。その真相にドイツ在住のニューヨーク・タイムズの記者が切り込んだのが、2017年7月末発売の書籍「フォルクスワーゲンの闇」(日経BP社)である。物事を独裁的かつトップダウンで推し進めるVWの文化を背景に、不正問題が生じるのが必…日経Automotive
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「安全」の源流は飛行機にあり
SUBARU 代表取締役社長 吉永泰之
2017年4月に社名を変更したSUBARU。衝突回避機能の先駆である「アイサイト」が高い評価を受けているのに加え、2012年度以降はグローバルの販売台数が5年連続で過去最高を記録するなど好調な業績が続く。そこには飛行機事業を源流に持つ同社ならではの思いがあった。日経Automotive
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軽くても閉まりやすいドア
クルマのドアを軽くすると、閉まりにくくなる問題がある。また、鋼板の板厚を薄くして軽量化に対応しようとすると、張り剛性が維持できなくなる。軽くても閉まりやすく、張り剛性を確保できるドアの開発は、クルマの商品力を強化する武器の一つになる。日経Automotive
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進化するアイサイト
見えにくい白線でも車線維持
2020年の東京オリンピックの開催までに高速道路での自動車線変更に対応する―。ADASの搭載で業界をけん引してきたスバルが次に掲げるのがそんな計画である。そして、同社がそこに至る事前のステップとして取り組んだのが、ADAS「アイサイト」の作動率の向上、中でも自動車線維持機能の作動率の向上である。日経Automotive
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過給は可変か電動か
低燃費エンジンの救世主
“超”低燃費エンジンの開発が進んでいる。超希薄燃焼(スーパーリーンバーン)や大量EGR(排ガス再循環)、HCCI(予混合圧縮着火)、吸気量を大きく減らしたミラーサイクル―。これらを実用化するには条件がある。激しくなると予想されるターボラグを克服することだ。ドイツ大手自動車メーカーが実用化し始めた、タ…日経Automotive
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ホンダ、自動運転と電動化で巻き返し
Honda Meeting 2017
ホンダは2017年6月初めに、技術試乗会「Honda Meeting 2017」を開催した。今後の研究開発の中核に据える自動運転と電動化に関する最新技術を公開した。自動運転と電動化は自動車業界だけでなく、異業種からの参入も相次ぐ。次世代技術でホンダは巻き返せるか。日経Automotive
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斜め前を見るミリ波レーダー
交差点対応は24GHzから79GHzへシフト
クルマがセンサーの塊になりつつある中で、“名脇役”であるミリ波レーダーが着々と進化している。LiDAR(レーザーレーダー)やカメラと比べると地味だが、自動運転車で車両周囲を監視する上で欠かせない存在だ。特に、広い検知範囲を必要とする交差点での事故防止で威力を発揮する。2020年ごろを目処に、ミリ波レ…日経Automotive
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中国で始まる、EVの世界前哨戦
2018年に中国で導入が始まる「NEV(New Energy Vehicle)規制」。電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)などの生産・輸入を一定の割合で義務付けるものだ。各社は対応を急ぐが、攻勢をかける欧州と中国の自動車メーカーに対して、日本勢は押され気味に映る。日経Automotive