「日経エレクトロニクス」は電子・情報・通信など、エレクトロニクスすべての分野の技術情報をお届けする、開発・設計者向けの情報誌です。度重なる取材をもとに、詳細なデータを加え深意を解説。また、競合する技術を徹底比較し、その技術の相対的な位置づけを明確にします。さらに、部品技術や機器メーカーの評価、要素技術の将来性、知的財産権の法的見地、各種規格の標準化動向などもウォッチし、技術開発に役立つ深堀した記事を提供しています。
日経エレクトロニクス
目次
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日経エレクトロニクス 2018年3月号
車載センサー三国志
カメラ(CMOSイメージセンサー)、LiDAR、ミリ波レーダーの3つは、現在、自動運転車の外界認識に欠かせないセンサーとみられている。それぞれの長所を組み合わせて信頼性を高める。多種センサーの使い分けと言える。こうした状況が急変しつつある。革新的なセンサーが登場し、3大センサーの勢力図を乱す可能性が…
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日経エレクトロニクス 2018年2月号
人工知能 、「超人」へ
人型ロボットがさらに人に近づいた。2017年11月末、「2017国際ロボット展」の会場。トヨタ自動車のブースを取り巻く幾重もの人垣は、登壇したロボット「T-HR3」のデモに感嘆した。片足を上げてバランスを保ち、振りかぶったかと思えばサッカーボールを蹴る仕草、「かめはめ波」からウサイン・ボルトのポーズ…
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日経エレクトロニクス 2018年1月号
トヨタ、村田、TDKが実用化目前、全固体電池、いざEV/IoTへ
電解液を固体化したLiイオン2次電池「全固体電池」でEV向けに実用化が見込まれる時期が「2022年ごろ」と急速に具体化してきた。スマートフォンやIoT端末向けはさらに早く1~3年内に量産される。当初のメリットは充電の速さや安全性の高さで普及すれば電池やEV市場の勢力図を塗り替えそうだ。エネルギー密度…
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日経エレクトロニクス 2017年12月号
クルマの電動化「軽薄短小」モーターが急加速
2020年ごろを境にして、急速に進むとされる自動車の電動化。それに伴い、電動車両の「走る」「曲がる」「止まる」といった足回りの性能やコストを左右する駆動システムも急成長する見込みだ。メガサプライヤーからデバイスメーカーまで、さまざまな立場の企業が、激しい主導権争いを始めた。
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日経エレクトロニクス 2017年11月号
AIスピーカー日本上陸、APIが家電を支配する
2017年秋、人工知能(AI)を用いたAIスピーカーが日本で製品化ラッシュのときを迎えた。米Google社が「Google Home」を日本で発売したほか、米Amazon.com社が第2世代の「Amazon Echo」を2017年末に日本で発売すると発表。ソニーやパナソニック、東芝の子会社、NTTド…
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日経エレクトロニクス 2017年10月号
欲しい材料は「波」で作る
太陽光やマイクロ波といった電磁波を使って材料を量産する。そんな時代がすぐそこまで来ている。従来の製造技術では超えられなかった技術面やコスト面でのハードルを、太陽光を利用する人工光合成技術やマイクロ波技術で超越していく。これまで作れなかった電子材料を低い消費電力で安価に製造できるようになる。
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日経エレクトロニクス 2017年9月号
ムーアの法則、EUVで再起動へ
空前の好景気に沸く半導体業界だが、製造技術の進化は停滞し将来展望を見失っていた。ごく最近になって、10年以上も期待されていたEUVリソグラフィーの量産化に現実味が出てきたことで、各半導体メーカーが、一斉に微細化のロードマップを更新した。ムーアの法則が少なくとも今後10数年、“1.4nm世代”まで続く…
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日経エレクトロニクス 2017年8月号
ブロックチェーン、IoTの革命児
「GoogleもUberもいらない未来」。トヨタ自動車傘下で最先端の研究開発を手掛ける米Toyota Research Institute(TRI)社の将来ビジョンを一言で表すとこうなる。同社は2017年5月、自動運転車の開発に使う走行データの取引市場やカーシェアリングの運用などに、「ブロックチェ…
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日経エレクトロニクス 2017年7月号
どこでもAR
メガネ型端末の登場で、市場拡大が期待されるAR(Augmented Reality)。そこに、最近の技術進展が著しいプロジェクターが加わり、さらに応用先が広がりそうだ。今後、家電や業務用エンターテインメント(娯楽)機器、自動車、産業分野などに裾野を広げていく見込みである。
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日経エレクトロニクス 2017年6月号
耳の中にコンピューター
かつて人々のライフスタイルを変えたソニーの「Walkman」。それに勝るとも劣らない衝撃をもたらし得る「ヒアラブル端末」と呼ばれるイヤホン型コンピューターが続々と製品化されている。同時通訳機能や音声インターフェースを用いた“秘書”機能などが実装され始めており、伸び悩むウエアラブル端末の閉塞感を破る製…
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日経エレクトロニクス 2017年5月号
すべてを見通すカメラ
イメージセンサーや画像処理技術、画像認識技術といったカメラ技術は、これまで人間の眼(視覚)を超えることを目標に進化してきた。今後は、撮影シーンや周囲の状況までを瞬時に把握できる、知性を備えたカメラ技術が開発の主戦場になる。けん引するのは、市場成長が著しい自動車やドローン、監視カメラ、産業用ロボットと…
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日経エレクトロニクス 2017年4月号
触覚フィードバック革命
人間の皮膚にある受容器を刺激して、触覚や力覚、圧覚といった感覚(触感)を与える「触覚フィードバック」機能。現在は一部のスマートフォンやゲーム機での採用にとどまるが、今後さまざまなエレクトロニクス機器にその裾野を広げていきそうだ。触覚フィードバックが、電子機器のユーザーインターフェース(UI)に革新を…
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日経エレクトロニクス 2017年3月号
安全設計、待ったなし
発生から約5カ月、韓国Samsung Electronics 社が明かした「Galaxy Note7」発火問題の調査結果から深層が見えてきた。直接の問題は電池だが、本質的な課題は調達部品の管理体制などにあったとみられる。同社を含むエレクトロニクス業界の対策になるのは、調達先の設計・製造工程に適切に介…
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日経エレクトロニクス 2017年2月号
ポストLiイオン電池、急加速
現行のリチウムイオン2次電池(LIB)の数倍~10倍超の容量を持つポストLIBの存在感が急速に高まってきた。これまで実現は遠い将来と考えられていたが、技術の開発が大きく進展し始めたことに加え、既存のLIBの安全面、技術面、価格面での限界がハッキリと見えてきたからだ。
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日経エレクトロニクス 2017年1月号
AIチップ創世記
人工知能(AI)の処理を高速化する専用チップの開発が世界中で始まった。エッジ向けは人の五感を超えた知覚の実現、クラウド向けはビッグデータに潜んだ知られざる英知を掘り起こすエンジンになるのが当面の目標だ。ただしそのアーキテクチャーは、研究開発の進捗次第で大きく変わり得る。
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日経エレクトロニクス 2016年12月号
IoTの通信、BLEが独走
IoTを実現する無線通信技術として、Bluetooth Low Energy(BLE)が急速に台頭してきた。身の周りのモノにビーコン発信機能を持つBLEタグを付け、探し物や落し物の探索に使う用途である。米国を中心に既に1000万個超のBLEタグが出荷済み。各個人が数個~10個のIoT 端末を持つ世界…
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日経エレクトロニクス 2016年11月号
主役交代、スマホからARグラスへ
AR(拡張現実感)の実現に向けた各種技術が急速に進展し始めた。これらの技術を取り入れた次世代AR HMD(Head-Mounted Display)が相次いで登場しつつある。その進化形であるメガネ型のARグラスは、今後10年以内にも端末の主役の座をスマートフォンから奪い取りそうだ。スマートフォンの代…
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日経エレクトロニクス 2016年10月号
パワーデバイス、世界競争
電力の制御や供給などを担うパワーデバイス。このうち、今後高い市場成長が見込める、IGBTやSiC、GaNといった耐圧600V以上の高耐圧パワーデバイス業界にM&Aや水平分業化の波が押し寄せている。この動きの先にあるのは汎用化の進展だ。これまで「高嶺の花」だった高耐圧パワーデバイスが、より安価に、使い…
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日経エレクトロニクス 2016年9月号
電機発、“親離れ”への挑戦
国内の大手電機メーカーから別会社として独立したり、大企業にとどまりながら同企業に依存することなく事業を進めたりして成功を収める事例が目立ち始めた。親から“自立”することで、本来の強さを磨き、成長市場に乗り込む。そして、自らの道をまい進し、成功をつかむ。
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日経エレクトロニクス 2016年8月号
音声対話が世界を揺るがす
認識率が高まり、スマートフォンなどでタッチパネル代替のユーザーインターフェースとして使われている音声認識技術が、いよいよ新しいフェーズに入った。声で各種サービスを呼び出し、そのサービスが“人”であるかのように会話しながら手続きを進める製品が急激に売れ始めたのだ。それに追随する製品も雨後の筍のように爆…