Googleドライブ:ビジュアル・データを共有し、意見交換

 プロスポーツ界では試合の作戦や指示をGoogleのファイル共有機能(Googleドライブ)を使って管理している。

 最近の試合の作戦は、図やイラストを応用する例が多くなってきた。以前はメールに資料ファイルを添付して選手に読んでおいてもらうようにしていたが、作戦資料そのもののデータ容量が大きくなってきている。また3Dやアニメーションなど、多様なビジュアル・データが増えてきたため、圧縮をかけてGoogleのファイル共有機能(Googleドライブ)にファイルにアップロードしておいて、選手達に自主的に取りにきてもらうようになった。

 やがて作戦図を見て「いや、ここはこうした方がいい」など、選手からの意見やアイディアが寄せられるようになった。 当初は監督からの一方的な指示ばかりだったが、選手達は作戦図そのものに赤字で自分のアイディアを書込みして監督に「こうしたほうがいい」と提案するようになった。赤字を入れたビジュアル・データは自分の名前を付けてGoogleドライブに保存し、他の選手もその作戦図をダウンロードして自分なりの意見を作戦図に加え監督に提案するようになった。このようにしてチーム全員で勝率を上げる作戦に磨きをかける仕組みが出来上がって行った。

 また監督は選手の書き込みを見ながら、選手の特性を理解して生かすようなポジション配置を工夫するようになった。これらがチームの勝率を上げる結果になったことは言うまでもない。

Googleドライブ
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ビジュアル・データを共有し、意見交換に使おう

 これをビジネスの現場に当てはめると、以下のようになる。

1)企画書や提案書などの原案を、Googleドライブにアップロードし、スタッフそれぞれが時間のあるときに現場情報やアイディアを書き加え、自分の名前をファイル名に付けて別名保存する。管理者および責任者は、その意見を企画書、提案書に繁栄することで、より完成度を上げることができる。
2)他のスタッフはダウンロードして、さらなる現場情報やアイディアを加えて別名保存し、改善を繰り返すことでチーム全員による精度の高い企画書に仕上がる。
3)管理者が1年先の目標を定めたグランド・スケジュールを設計することと、スタッフがプロ意識を持つよう指揮を上げることが前提条件になる。これがないと、自然消滅する例が多いので要注意。