COLLEGE 製造業の“本当”を探求
 

第4回:クラウド環境で情報交換(1)

GoogleカレンダーとGoogleドライブを使う

久保田 達也=イッツ代表取締役、サイバー大学教授
2013/08/15 00:00
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 今回からは、無料のクラウド・サービスを利用してビジネス環境を構築する例を紹介する。

チーム管理にネットを使うメリット

 例によって、まずはスポーツの事例から話を始めよう。現代スポーツにおいて、ネット活用は極めて重要となっている。プロスポーツでは、オンライン・コミュニケーションが勝つための環境ツールとして今やなくてはならない存在である。野球やサッカーなど、プレーヤが多いスポーツでは、お互いの意思疎通や作戦があらかじめ共同で練られていることが勝利に大きく影響するからだ。

 あるプロ野球チームのピッチャーとキャッチャーが、今日の対戦相手の特徴や作戦の読みをネットで事前に情報交換して試合に臨んだところ、驚くほどの効果を上げたという。事前打ち合わせでの読みと、それに対する作戦が多少外れたとしても、ネットでのやりとりの中で想定問答が繰り返し話し合われている。つまり、事前学習ができているので、試合中でも臨機応変に対応でき、勝利をもぎ取るケースが急増したわけだ。

 これに気を良くした監督は、試しに出場メンバー全員でネットによる作戦会議を行った。すると、それなりの成果を上げたそうだ。特にバッティングでの効果がテキメンに出て、相手ピッチャーの球種やコントロール、決め球などを読む的中率が上がり、勝利につながるチャンスをつかんだ。

 国際サッカー・チームにおいても、海外遠征組とのチームワーク作りに多いに役立っている。試合前の飛行機内や滞在ホテルから、選手同士のブレストや、監督コーチとの作戦会議などに利用している。ドイツ、イタリア、フランス、ブラジル、アルゼンチンのどこのチームに所属してプレーしていようと、日中の練習の合間だろうと、帰宅して部屋で休息中だろうと、仲のいいサッカー選手と励まし合い、日本人プレーヤとして世界に負けない方法をお互い編み出しているそうだ。

 作戦やプレー技術に関するチームメンバー同士のやり取りはもちろん重要だが、特に効果を上げているのがメンタル面だ。精神的な不安の解消、行き詰まったときの解決方法、心が折れそうになったときのフォローなどで、多くの選手が一流になるための逆境を乗り越えている。

 ビジネスにおけるプロジェクト・チームや部署内メンバーなど、グループ間でネットを利用してアイディアを出し合うことは、これまでのノウハウが通用しなくなった現代ビジネス環境には非常に重要だろう。
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