図1●セーフティ・レーザスキャナの例

 セーフティ・レーザスキャナは、生産現場において人やワークなどが近づいたことを検出するための安全機器です(図1)。検出対象が警告領域(図2の黄色の領域)に進入すると、警告用の信号を発し、セーフティ・レーザスキャナに接続されているブザーの音や表示灯の光を通じて人に注意を促します。さらに、防護領域(近づくと危険と判断される領域)まで近づくと、それまで機械の稼働を許可していた出力信号をオフにして、機械を停止させます。

図2●警告領域と防護領域
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 セーフティ・レーザスキャナによっていったん機械を停止させると、検出対象が防護領域内にとどまっている間は、機械の稼働を許可する信号もオフの状態を維持します。従って、検出対象が防護領域の外に出ない限り、機械は再起動しません。

 警告領域の設定には自由度があり、複数の場所を警告領域として設定することや、警告領域を全く設けないことも可能です。