思い込みをつぶす
通常はスマホでいいと思う。
実際にスマホの再生動画を見てみると、一番痛烈にショックを受けるのが思い込みプレーである。例えばコーチに「ラケットを縦に!」と言われているのに、横になっていたりするのが分かる。このようなことは見て初めて思い知らされるようなもので、プレー中では自分はできていると思い込んでいることが多く、いくら練習しても上手くならない人に多くみられる。
「ウッソー。ぜんぜん出来ていないじゃん。なんてこった、参ったな」となる。出来ていると思っているのは、脳に刻まれたプロによるスーパープレーの幻影に過ぎない。困ったことに、脳は最高のプロのプレーを自分と思い込んでしまう癖がある。
だからこそ、スマホによる動画再生を見て我が身の現実を見せつけられたとき、あまりのギャップに強いショック受け「ガビ~ン」となる。しかし上手くなりたいなら、これは必然的試練である。こんなときは脳内の完成イメージと、自分のダメな現実を勇気を持って比較することだ。そして「出来ていないのはここ」、「出来ているはここ」、というように、正面から自分の非を認めつつ改善点を認識することである。自分を撮影する映像学習とは残酷なのである。
「ここがこうなってしまっている」と気づくこと、「ここをこうしたい」と課題を発見することが、第一歩と謙虚に受け止める。あとは、ひたすら最高のフォームを追い求めて練習を重ねる。そして時々スマホで撮影して映像を確認することを繰り返すうちに、自分のダメダメが映像から消えて行くのが嬉しくなる。そうなると、逆に脳が喜ぶ。進歩を目など、自分の五感で確認できると脳は喜び、元気になる。