前回までオンライン映像にある先端ビジネスを見ることで、新時代に適合したビジネススタイルを目で学習することができると紹介した。今回は自分のビジネススタイルを自己分析して改善する方法を紹介する。

残酷な現実が学習効果を上げる

 またもやテニスの話から始める。

 自分のプレーを撮影して再生動画をその場でチェックすると、欠点・問題点・改善点が一発で分かる。また、その映像コンテンツをテニスの上級者に送り、ビデオチェックしてもらうと、ズバリと的を射たアドバイスをもらえることが多い。

 自分のプレーを撮影するには何といってもスマホがいい。軽量コンパクトで高性能、いつも持ち歩いて使い慣れているからコート上でも準備なしで操作マニュアルを読むこともなく撮影できる。最近のスマホのカメラは高性能で、夜でもナイト照明があればテニスプレーやボールの軌道を問題なく撮影でき、録音性能もいいので打球音や肉声も録音できる。

 もちろんその場で動画再生して見ることができるのが最大の学習効果を上げることになる。動画はそのままスマホに保存されるので、通勤時や暇なときに再生しながらじっくりと欠点克服の自己研究に没頭できる。またYouTubeにあるトッププレーヤの映像と比較しながら、その差を見つけると自己改善に大いに役立つ。上級者やテニス仲間にメールに添付して感想や意見をもらうこともできる。

 ただ、誰しもどうしても“カッコイイ”プレーを自慢げに送ってしまうものだ。そんなとき、問題点でも指摘されようものなら、とたんに機嫌が悪くなりがちだが、気をつけなければいけない。そこは謙虚に、正直にダメなところを言ってもらえるだけありがたいという気持ちが大切だ。

 コートにいるテニス仲間に撮影してもらえばいいのだが、一人で壁打ちなどの練習をするときでもスマホ用のスタンド(2000円前後)で自分を撮ることができる。1回の撮影につき1~2分程度にした方がいい。5分以上撮ると、再生に時間がかかるうえに、自己分析するには長過ぎるからである。おまけにバッテリもハードディスクもすぐにいっぱいになってしまう。

 最近ではiPadなどのタブレットでビデオ撮影すると画面が大きくてより鮮明な画像が撮れるので、目線の動きなどの詳細な動きも読み取れる。このため再生時に拡大して分析することができる。またコート全体の選手の動きなど、広範囲の映像がほしい時にも有効で、特に試合などのゲーム運びを分析するのに適している。