「新製品開発プロジェクトリーダー養成講座」と題したコラムを、2012年9~10月にかけて6回に分けてTech-On!で連載した(以前の連載)。このコラムでは、主に工業メーカーに部品や半製品を納入しようとする製造企業を対象に、新製品や新技術の開発を手助けすることを目的とした、開発プロジェクトの運営や管理方法などを紹介した。ただし、新製品開発プロジェクト全体の流れの中から、いくつかを抜粋して掲載する形であった。

 今回の連載では、前回紹介できなかった重要ポイントとして、開発プロジェクトを始めるに当たって検討すべき事項、そして開発プロジェクトを終結させる際に求められる事項を紹介する。前回の連載と合わせて読むことで、新製品開発プロジェクト全体をより詳しく把握していただけるであろう。著者は前回の連載と同様、技術コンサルタントの米野正博氏である。

米野 正博
技術コンサルタント
米野 正博 1947年山形県生まれ。上智大学機械工学科卒。ハートフォード大(米国)MBA.工学博士(東京工業大学)米国ロックタイト社(米国コネチカット州)、ヨーロッパ研究所(アイルランド)勤務を経て、1990年より日本ロックタイト社研究開発所長、会社合併により2002年より2007年までヘンケルテクノロジーセンター、ゼネラルマネジャー。2007年から2009年まで近畿大学客員教授。ロックタイト、ヘンケル社勤務中、自動車、エレクトロニクス、一般産業分野向け高分子材料(接着剤、シール剤など)の新製品開発プロジェクトのマネジメントに従事。