種類

 押ボタンスイッチは、大きく丸胴形と角胴形に分けられます。

 丸胴形は、取り付けパネルの穴が円形で、その直径が8~30mmの間で数段階に分かれています。取り付けパネルの穴直径が異なる製品シリーズごとに操作部の形状(長方形/正方形/丸形)、照光の有無、色などによる製品バリエーションが設定されています。ちなみに、この取り付けパネルは押ボタンスイッチ以外の製品(表示灯、セレクタスイッチ、ブザーなど)でも使用しています(図2)。

図2●丸胴形押ボタンスイッチの製品バリエーション(同一の取り付けパネルを共有する他製品を含む)

 角胴形は、外形サイズが大小の2種類、操作部が正方形と長方形の2種類で、計4種類があります。それぞれの種類の寸法は、大型の正方形タイプが23.5×22.5mm、大型の長方形タイプが23.5×30.5mm、小型の正方形タイプが16.2×16.2mm、小型の長方形タイプが16.2×22.4mmです。丸胴形と同じく角胴形もスイッチ機能のない表示灯という製品があります。さらに、胴体長の短い短胴タイプもそれぞれにあります(図3)。角胴タイプ固有の特徴としては、操作部を2または3分割して2または3色での点灯を行えることが挙げられます。

図3●角胴形押ボタンスイッチの製品バリエーション(表示灯を含む)

 一般に、大規模な産業機械や生産設備ほど大きなサイズの押ボタンスイッチを使う傾向がみられます。そのため、サプライヤーはさまざまな外形サイズの製品シリーズを用意し、幅広い分野のユーザーが使用できるようにしています。