構造
縦形タイプを例にリミットスイッチの一般的な構造を図3に示しました。主な構成部品は、(1)内蔵スイッチ、(2)スイッチケース、(3)アクチュエータ、(4)カバー、の4つです。それぞれについて順に説明していきます。
(1)内蔵スイッチ
内蔵スイッチは、スナップアクション方式の機構を用いています(スナップアクションについては第2回を参照)。外部からの力や動きを操作プランジャで受けて、可動接点を下の常閉(NC:ノーマルクローズ)接点から上の常開(NO:ノーマルオープン)接点に動かします(図4)。
このように共通(COM:コモン)端子がなくNO端子(a接点)とNC端子(b接点)が1組ずつある接触仕様を1a1b接点といいます。一般的なリミットスイッチでは、この1a1b接点を使います。この他に、NO端子、NC端子、COM端子の3つから成る1c接点タイプのリミットスイッチもあります(これらの接点仕様については第1回を参照)。内蔵スイッチの端子には外部接続用のケーブルを直接つなげます。
(2)スイッチケース
内蔵スイッチを封入して保護します。前述の通り、金属や樹脂で造られており、機械的強度に優れます。ケース下部には、外部接続用のケーブルを固定して内部を保護密封するための専用コネクタを取り付けるコンジット口が設けられています。