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ワイヤレスの規格と技術の全体像

第2回:【無線PAN/無線LAN】個人が手軽に利用可能,干渉を避ける技術を工夫(上)

2012/02/06 00:00
中川 正雄=慶応義塾大学,竹田 大輔=東芝
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出典:NE PLUS,2007年4月9日号 , (記事は執筆時の情報に基づいており,現在では異なる場合があります)

 まず,無線PANと無線LANの規格について,伝送速度と通信距離によって分類した結果を図1に,これらの周波数帯や要素技術,特徴などを 表1にそれぞれ示します注1)

注1)伝送速度は現時点での典型的な値を表しており,規格によっては今後拡張される可能性があります。

図1無線PAN/無線LAN規格の最大通信距離と最大伝送速度
最大通信距離のときは,伝送速度は下がります。どの程度の伝送速度になるかは, 実装の仕方によって変わってきます。
[画像のクリックで拡大表示]

 無線PANと無線LANは,両者共に移動速度が歩行程度以下を想定しています。図1を見る限りでは,伝送速度が高く通信距離も長い無線LAN(Wi-Fiシステムとも呼ばれます)が,すべてを網羅しているように思えます。ではなぜ無線LAN以外に無線PANが必要で,しかも無線PANだけでさまざまな規格があるのでしょうか。

 そもそも根本にあるものは,無線PANと無線LANの用途の違いです。前述のように無線LANでは,基本的にアクセス・ポイントを経由してインターネットに接続したり,他の機器と通信したりします。一方,無線PANは身近にある機器同士を直接つなぐものです。消費電力は,無線LANに比べて小さくなっています。よって,インターネットに接続する場合には無線LANが便利であり,機器同士を直接つなぐ場合には,アクセス・ポイントを経由しない無線PANの方がオーバーヘッドを少なくできます。

 このように無線LANと無線PANの各規格は,用途ごとに比較的きちんと分類することができます。最近は無線LANを搭載した携帯型ゲーム機やデジタル・カメラなども出てきましたが,そもそもどのような用途から始まったのかを知っておくと,仕様や技術を理解しやすくなります。

デジタル家電やセンサをつなぐ無線PAN

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