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アナログ エレクトロニクスを支える基盤技術
 

第1回:その測定結果どのくらい信頼できますか

豊田 豊,青木 俊明=アジレント・テクノロジー 電子計測サービス部門
2010/12/06 00:00
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出典:日経エレクトロニクス、2009年4月6日号 、pp.94-101 (記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

エレクトロニクス分野において,測定は極めて重要な技術である。要求仕様を満足していると測定で確認してから出荷した製品が,顧客側での測定結果では要求を満たしていないと判断され,大きなトラブルに発展したケースは決して少なくない。トラブルを未然に防ぐには,測定の信頼性を正しく把握する必要がある。本連載では,その信頼性を定量的に表現する「不確かさ」について,基礎から応用までを解説する。(日経エレクトロニクス)

 科学技術や工業の分野において,測定は極めて重要な技術で,必要不可欠なものである。これらの分野の発展を支えてきた重要な技術と言えるだろう。

 研究開発や製品開発,製造,検査を担当する技術者は,対象物の性能確認,試験,証明のために常日ごろから測定を行っている。しかし,測定の信頼性やトレーサビリティについて,十分に理解しているとは言い難い。「その測定結果は,どのくらい信頼できますか?」という問いに即座に定量的に答えられる技術者は,どのくらいいるだろうか。

†トレーサビリティ=計測器は標準器を使って校正する。その標準器は,より正確な標準器で校正する。そして,この標準器はさらに正確な標準器で校正する。このように,いつ,どこで,どのような標準器で校正されたかについて上方にたどっていくと,最終的には国家標準機関や国際標準機関まで追跡できることを指す。

 本連載では全6回にわたって,この問いに対する答えを分かりやすく解説していく。

測定値の信頼性にまつわるトラブル

 測定の結果は,対外的に重要な場面で使われることが多い。例えば,

a. 顧客と供給者との間の取引において,商品性能の測定値が一定の基準を満たすことが契約案件の場合
b. 商品が,規格や規制に適合していることを証明する場合
c. 商品や試作品の性能を示すデータとして,顧客や社外に公表する場合
d. 研究の成果を公表する場合

などである。このような場合,信頼できる測定値が求められることは言うまでもないだろう。それぞれの目的に対して測定値の信頼性が不十分だと,ビジネスにとって望ましくない結果につながる可能性が高い。具体的には,以下のような例が考えられる。

○不良品を良品として出荷してしまう(契約条件違反)
○規制に不適合な商品を適合と判定してしまう (法や規格への不適合)
○「業界最高性能を達成した」と公表したが,測定に間違いがあり実際は最高性能ではなかった(顧客に対する信頼性,もしくは社会的な信頼性を損ねる)

 逆に,測定の信頼性や限界を定量的に把握していれば,上記のような心配をすることなく自信を持って取引を進められる。しかも,仕様を常に満たす商品を提供する企業として顧客の信頼を得られる。従って,対外的に重要な役割を果たす測定の信頼性を定量的に把握しておくことが必要なわけだ。

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