「ナステント クラシック」――。睡眠の質に悪影響を与える要因となるいびきや無呼吸を防ぐため、睡眠中の気道を確保する使い捨ての鼻腔挿入デバイスである。

鼻腔挿入デバイス「ナステント クラシック」(写真:加藤康、以下同)
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 医療機器でありながら、電源などは必要なく、いつでもどこでも気軽に使用できる。装着していることが周囲から目立たないのも特長だ。

 2014年7月に発売された同デバイスを開発したのは、seven dreamers laboratories(以下、セブンドリーマーズラボラトリーズ)。航空宇宙分野の技術開発を源流とする企業でありながら、医療機器である同デバイスに加え、スポーツ用品である「ゴルフシャフト」を製品ラインアップにそろえる。

 同社がいかにナステント クラシックの開発に行き着いたのか、今後の展開はいかなるものなのか――。同社 代表取締役社長の阪根信一氏、そしてヘルスケア・ディビジョン・マネージャーの山田弘志氏、ヘルスケア・エンジニアの平田裕美氏に聞いた。

(聞き手は小口 正貴=スプール、小谷 卓也=日経デジタルヘルス)

seven dreamers laboratories 代表取締役社長の阪根信一氏
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