シャープの山崎氏。SEMICON Japan 2014の出展ブースで
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 2014年12月3~5日に開催された「SEMICON Japan 2014」(東京ビッグサイト)。半導体製造技術をテーマとする同展示会でひときわ異彩を放ったのが、シャープの展示だ。座ると健康状態を可視化してくれる「健康コックピット」、終末糖化産物(AGEs)の血管内での蓄積度を数値化する「血管老化度センサ」といった、ユニークなヘルスケア機器/デバイスを出展した(関連記事1同2)。今回のSEMICON Japanは半導体の出口(アプリケーション)を意識した展示や講演が目立ったが、その象徴ともいえる展示だった。

 一時期の危機から脱しつつある同社は今、液晶に続く事業の柱を育てる取り組みに力を入れている。2013年5月には「新規事業推進本部」を設置。外部とのコラボレーションを推進し、新しい事業を創出することを目的とした組織である。ロボティクスやスマートホーム/モビリティ/オフィスなどとともに同本部の注力領域に掲げたのが、ヘルスケア・医療(関連記事3)。今回の展示もその一環である。

 ヘルスケア・医療ではどのような事業を展開していくのか。そこでのシャープの強みは何か。新規事業推進本部を統括する山崎公人氏に聞いた。

(聞き手は大下 淳一=日経デジタルヘルス)