──ゲノム解析に基づく民間サービスは、例えば米Google社の関連企業である米23andMe社をはじめ既に先行事例があります。新会社で手掛ける事業は、それらとはどのように異なるのでしょうか。


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米23andMe社のホームページから
 既存のゲノム解析サービスの多くは、依頼者のゲノムを解析し、将来どのような病気になる可能性が高いかなどを判定してくれるというものです。ところが現状では、その結果を知らせるところまでで終わっています。これではサービスの利用者は出た結果に対してどう対策を打てばよいか分からず、不安を募らせるだけということになりかねません。


 これに対して我々が立ち上げる新会社では、ゲノムの解析結果を受け、どのような対策を取ればよいかのコンサルティングやアフターサービスまでを手掛けたいと考えています。例えば、糖尿病に関連する遺伝子を調べ、血糖値に関して普段からどのようなケアをすべきかのプランを個人に応じて組むといった具合です。こうした未病段階で、どのようなヘルスケアサービスを手掛けられるかを探っていきます。