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インタビュー

東風ホンダが成長を牽引する武漢老舗開発区の新戦略

武漢経済技術開発区招商局副局長 薛愛強氏

中田靖=アジアビジネス本部
2012/05/23 13:00
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湖北省の省都で華中地区最大の都市として今注目を集めているのが武漢市だ。その中でも東風本田汽車(東風ホンダ)の進出により自動車産業を中心に発展を遂げているのが武漢経済技術開発区である。現在はハイアールや美的、ダイキン工業が進出することで、家電産業も発展。自動車と家電の二大産業に加え、食品、新エネルギー、文化産業でさらなる成長を目指している。そんな武漢経済技術開発区の成長戦略を招商局副局長の薛愛強氏に聞いた。(聞き手は、中田靖=アジアビジネス本部)

自動車と家電の二大産業を軸に成長

武漢経済技術開発区の特徴を教えてください。

薛愛強氏
薛愛強氏
武漢経済技術開発区招商局副局長

 武漢経済技術開発区(WEDZ)は1991年5月16日に設立しました。ちょうど先日、21歳の誕生日を迎えたところです。他の国家級開発区との違いは、まず具体的な産業プロジェクト導入を決めて、そこから開発をスタートさせた点にあります。その産業とは自動車産業で、フランスのプジョーシトロエングループ(PSA)と東風汽車との合弁会社である神龍汽車を設立したことでこの開発区もスタートしたのです。開発区を作ってから産業を誘致するのと違い、素早い事業展開が可能でした。その後、ホンダも武漢に進出し、東風汽車の合弁会社である東風ホンダを設立しました。今では東風ホンダが、規模で神龍汽車を上回っています。

 東風ホンダでは2004年4月にCR-Vの生産を開始し、2006年にシビック、2009年9月にスピリアを投入しており、年間100万台の生産規模です。さらに新たに開発区内に第二工場の建設を進めており、今年7月からはシーモとエリシオンの出荷が始まります。

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 自動車産業と並んで二大主力産業に成長したのが家電産業です。国内有数のメーカーであるハイアールや美的、さらには日本のダイキン工業も進出しています。家電では白物家電のほか、TFTなどの液晶分野の製品の製造拠点として発展させていくことを考えています。

 昨年の実績では、開発区の工業総生産は1780億元に、財政収入は220億元に達しました。そこで2012年は工業総生産が2000億元、財政収入が260億元を突破することを目標にしています。

中南部3億人を対象にしたマーケット開拓にも好機

自動車と家電以外ではどのような産業に力を入れていく計画ですか。

 自動車と家電以外では、食品や新エネルギー産業にも注力していきます。開発区が発展していく中で、インフラの整備も不可欠になっています。病院や学校、映画館、図書館などを建設して、単なる工業基地としてではなく、住環境の優れた街として開発区を整備していきます。開発区の購買力を考えると大型のショッピングセンターの建設も必要です。これらの文化産業にも力を入れていく計画です。

 開発区に常駐している人口は20万人ですが、流動性を考えると30万人がマーケットサイズといえます。ただし、この人たちは高収入、高学歴のエリート層なので、購買力は一般の人よりも高いですね。

 また開発区を拠点にビジネスの展開を考えている場合、顧客は開発区の人だけとは限りません。武漢市の人口は1000万で、武漢を中心とする半径500キロの中南部では3億人が住んでおり、この人たちがマーケットの対象となります。

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