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必ず勝てる、共にSamsungに挑もう

台湾Hon Hai Precision Industry社(鴻海精密工業) 董事長 Terry Gou(郭 台銘)氏

大槻 智洋= 台北科技市場研究、NE特約記者
2012/03/29 13:00
出典:日経エレクトロニクス、2011年8月8日 、pp.43-48 (記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
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─液晶パネル関連でシャープや日立製作所と、深い協業関係を築こうとしています。

 さまざまな分野で日本企業との協力を深めるつもりです。我々にとっても日本企業にとっても、大きな利点があると確信しているからです。

 5年前に日経エレクトロニクスは、弊社に関する大型特集を掲載しましたね。あれは、本当に良い記事でした。ただし、タイトルは良くなかった。「鴻海は敵か味方か」。

 記事が掲載された後の5年間、私は日本の民生機器メーカーや部材メーカーから「敵か」と、ずっと問われ続けてきたように感じる。だから、今回のインタビューで私はハッキリと回答したい。

 私どもは間違いなく日本企業の「味方」である。決して敵ではない。敵は日本の南ではなく、西の方にいるのではないですか。

─かねてライバル視しているSamsung社が、日本企業とHon Hai社の共通の敵というわけですね。

 私は、そうは言っていませんよ。ただ…今度は、「敵か味方か」というタイトルを付けたSamsung社に関する大型特集を、ぜひ載せてほしいですね。

 Samsung社は、私どもと違って自社ブランドを付けた家電を手掛けています。その強さは、言うまでもありません。DRAMやNANDフラッシュ・メモリ、液晶パネルといった部品の技術力やシェアにおいても、日本企業の上に立つ場合が多い。

 私どもではなく彼らをよく調べることこそが、日本企業の復活につながると思いますよ。古代中国の兵法書、いわゆる『孫子の兵法』には「彼を知り己を知れば百戦して殆からず」と書かれています。Samsung社や韓国LG Electronics社がなぜ技術を日本に学ぶことができたのかという点にも言及すれば、大変良い影響を日本の電子産業に与えられるはずです。

 私どもは電子機器のEMS/ODMと部品事業に集中しています。デスクトップ・パソコンのマザーボードといった、ごくごく一部の事業を除いて社名やブランド名を消費者にアピールすることもありません。私どもは日本企業の敵ではありませんよね?

─はい、そう思います。5年前も、日本の電子機器メーカーの敵にならない企業だと考えていたからこそ、「敵か」というタイトルを付けられたんです。

 なるほど。それじゃ、今日のインタビューはこの辺で終わりにしましょうか(笑)。仲間の調査に時間を使う必要なんてないですものね。

 今のは冗談ですが、ぜひとも5年前のようにSamsung社やLG社に迫る特集記事を書いてほしいと、心から願っています。あなたたちがそれを実現したら、再度インタビューを受けてもいいですよ。私は有言実行です。

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