専任担当者と専用ネットで中小企業に手厚いサポート

XEDAは大企業だけではなく、中小規模の企業進出も期待していると聞きました。

 XEDAではもちろん大手企業は大歓迎ですが、中小規模の企業誘致にも力を入れています。サプライチェーンを構築するうえで、コアな技術を持つ中小企業の存在は不可欠です。

 ただ中小規模の企業は会社設立から用地の選定、事業の運営に至るまで、独自の力で必ずしも対応できるとは限りません。そこでXEDAでは中小規模の企業向けに様々なサービスを提供しています。

 XEDAでは外資系企業誘致部と外資系企業サービス部の2つがあって、進出するまでに発生する問題と進出してから発生する問題に対して、それぞれの部が徹底的にサポートします。XEDAは不動産会社も持っており、用地の取得から、水道、電気などのインフラを引き込むためのお手伝いをします。また、サービス部は会社設立から営業許可の取得に至るまで全部担当させていただきます。XEDAが全面協力するので、営業許可書は申請からほぼ5営業日で取得可能です。

 進出したそれぞれの企業には担当のマネージャーを付けて問題解決に当たらせます。さらにそれぞれの企業とは専用の回線でつないだ「OAネット」も構築します。企業はオフィスにいながら、この専用回線を通じて我々とコミュニケーションをとることができます。

ハイテク産業はレンタル工場や不動産取得も優遇

  人材についても、人的中心と労働派遣センターの2つで対応します。人的中心は大学卒の知的労働力を供給し、労働派遣センターでは工場などでのワーカーを供給します。

工場建設やレンタル工場、レンタルオフィスなどのハード面はどのような対応ですか。

 企業が進出する場合は2つのタイプがあります。1つは土地を購入して工場を建てるタイプ。もう1つがレンタル工場を利用するタイプです。天津市では2004年から土地に関しては入札制を導入しており、それぞれの産業に対して要求が異なります。電子産業であれば平米あたり3100元の投資密度ですが、他の産業であれば4200元といった具合です。

タイトル

 レンタル工場やレンタル物件の入居に関してはXEDAが選別します。我々が重要な産業と認識した場合は、登録資本金が少なくても進出していただけるよう優遇します。このペンでたとえれば、この軸というコアな技術を作っている会社にはぜひ来てもらいたいと考えているのです。

  XEDAが提供している標準レンタル工場は1000平方メートルと1万平方メートルの2タイプです。電子部品産業用には2階建ての工場もありますし、建設機械向けには巨大なクレーンも収まる天井高が13メートルの設備もあります。

 もちろんこうした標準工場よりも小規模で済むような金型などの工場向けに300平方メートルといった分割利用も可能です。また、R&Dなどの研究施設であれば、それほど大きな規模は必要ないので、66平方メートルといった利用の仕方ができます。貿易会社などの仕事もこの広さで十分でしょう。