日経テクノロジーオンライン

日経Automotive Technology 2005年秋号

田野倉 力
2005/09/25 19:32
 

【part1:なぜ今レクサスか】

ブランド再構築で
欧州メーカーに真っ向勝負

【part2:レクサスで採用した新技術】

ブランド価値の向上目指し
先進機能を満載


250km/h超の限界テスト

スポーツカーの代表格である「porsche 911」が、初めて日本メーカーの手動変速機を採用した。 これまでに経験したことのない「ハイポイドギア」、250km/h超で走り続ける試験・・・。難関をくぐり抜ける原動力となったのは、従来にない発想のギア配置だった。



 2005年8月30日にレクサスの国内販売がスタートし、高級車市場がにわかに注目を集めている。この国内高級車市場で、近年急速に販売を伸ばしているのがドイツaudi社だ。volkswagen車との併売から、独立ディーラー網を整備、製品ラインアップでも独自色を強めている。競争が激化する国内市場を勝ち抜く戦略を聞いた。



mercedes-benz新型sクラス

ブレーキアシストにレーダ活用 プリセーフ機能を大幅強化

daimlerchrysler社のmercedes-benz部門は、新型「sクラス」を2005年秋に発売する。2種類のレーダで車間距離を検知し、ブレーキアシストとプリクラッシュセーフティに活用するなど安全性を大きく進化させた。

トヨタが目指す日本の電子戦略

ソフト開発の効率化で欧州に対抗

富士重の新型ハイブリッド

ミラーサイクルで 低燃費を追求

自動車業界で広まるレーザ溶接

ボディ剛性向上や 工程短縮に活用

広島県のモジュール開発補助事業

コックピット、インパネで成果 今後はエアコン、ドアを小型・軽量化

パワーシステムと日本ケミコンの大容量キャパシタ

ハイブリッド車への応用狙う 2次電源の体積を半減

ホンダの先進安全研究車

車車間通信とカメラで接近を検知 七つのパターンの事故を防ぐ

米ge社の外板用樹脂

垂直用と水平用の新材料を開発 ガラス代替のpcも実用化

低価格カー・ナビゲーション・システム

メモリ?タイプで6万円台狙う hyundai子会社と共同開発

復活する銅製ラジエータ

デンソーが産業用機械向けに採用 環境対策でインタークーラにも

電気自動車のベンチャー企業

マイウェイ電気、コントローラ供給 モータ、電池なども市販

カー・ナビゲーション・システム向けos

windows automotive 5.0 ツール群そろえ開発効率向上


安売りが定着する米国自動車業界
ビジネスモデルの崩壊が始まる?

 2005年6月に米general motors(gm)社が先陣を切った従業員割引セールは、米国自動車業界に巨大な構造変化をもたらしそうだ。
 この割引セールとは、従業員用の特別割引レートを一般顧客にも適応するもの。インセンティブ(販売奨励金)も含めると、2005年モデルを対象とした値引き率はmsrp(メーカー希望小売価格)の20~25%にも及ぶ。gm社の6月の売り上げは前年同月比で41%増と急激な伸びを記録した。

アジア市場は2011年に2120万台に
トヨタ自動車はトップシェア維持

 自動車産業調査会社の米csm worldwide社は、アジア市場における新車販売台数が2011年に約2120万台に拡大するという予測を発表した。これは年間平均成長率で5.4%という大きな成長に相当する。なかでも成長著しいのが中国市場だ。
 「台湾を含めた中国地域が日本、韓国に変わってアジア市場のトップの座に君臨する」(csm worldwide社のアナリスト横井博文氏)。

「ステップワゴン」「セレナ」新車投入で
まだまだ続くミニバンブーム

 自販連が発表する「乗用車系車名別新車販売ランキング」を3カ月単位に見ると、ミニバンの健闘が光る。ホンダが2005年5月に発売した新型「ステップワゴン」が、発売直後と言うこともあり順調に売れている。同時期に日産「セレナ」も発売されたため、雑誌やテレビでは比較して取り上げることが多いが、販売台数ではステップワゴンが先行しているようだ。

新型focusが引き続き好調な英国
市場の中心はb、cセグメント

 自動車市場の調査会社、英jato dynamics社の調べによると、英国で7月に最も売れたクルマはford社の「focus」。以下6位までb、cセグメント車が続き、ランキングのほとんどをコンパクトカーが占める。

ドイツ、フランスの満足度調査
全面改良目前のファンカーゴが高評価

 米j.d. power and associates社がドイツとフランスの顧客満足度調査(csi)を発表した。csiは新車を購入して2年程経過してからの満足度を調べるもので、評価項目は品質のほかにクルマの魅力や維持費などを含む。

急成長する中国自動車部品市場
2009年には6兆4000億円規模に

 世界中の自動車メーカーが中国市場に参入し、中国自動車市場は急成長している。当然のことながら部品メーカーのビジネスも、急拡大するのは間違いない。米business communications company社による中国部品市場に関するレポート「china's role in the world auto components market」によると、中国部品市場の総売上高は2004年で288億ドル(約3兆2000億円)。その後、年間平均成長率15%で伸び、2009年には580億ドル(6兆4000億円)に成長するという。ちなみに1995年から2003年の間では、年間平均成長率が23.7%だった。







ホンダ、欧州向けの 5ドア「civic」を公開

 ホンダは、欧州向け「civic」の概要を発表した。国内導入の予定のない5ドアハッチバックで、第61回フランクフルト・モーターショーで公開する。欧州では2006年初頭に発売する予定。今回発表されたcivicの外観を写真でレポートする。

ホンダ、米国で 新型「civic」を発表

三菱自、年内発表予定の 2車種を先行披露

bmw社、 2006年モデルを発表

bmw社、3シリーズワゴンの詳細を発表
--ほか



【honda civic/civic hybrid】

1.5lクラスはフィットに任せ
1.8l級のセダンに

開発コンセプトは「華」のあるクルマ。従来のおとなしいイメージから脱却するため、キャビンを前方に出したモノフォルムを採用。吸気バルブ遅閉じの新エンジン、モータ走行ができる新ハイブリッドシステムも投入した。

【mazda roadster】

クルマとの一体感を生む グラム単位の軽量化



the 61st international motor show (iaa) cars in frankfurt

スポーティさ競う表舞台
裏ではハイブリッド開発本格化

2005年9月開催の「第61回フランクフルト・モーターショー」では、オープンカーとスタイリッシュなクーペが脚光を浴びたが、技術的に注目されたのはドイツの完成車メーカーや部品メーカーからハイブリッド技術が出そろったこと。東京モーターショーのプレビューと併せて、最新車種と技術をレポートする。

東京モーターショー2005プレビュー

ダイハツ、富士重も新型ハイブリッド出展

 フランクフルトショーに続き、第39回東京モーターショーが2005年10月22日から始まる(プレス向け公開日は10月19日から)。9月末までに公表されたスズキ、ダイハツ、富士重工業の展示車両を紹介しよう。




三井ハイテック

ハイブリッド車の走行性能を決める
モータコアを加工

ic用リードフレーム(半導体パッケージの内部配線)の金型開発で知られる三井ハイテックが、1974年に開発したモータコアを自動生産する「macシステム」。電磁鋼板の打ち抜きから、積層、固定までを自動処理することで、工程数とコストを大幅に軽減できる。当初は家電製品向けだった同システムだが、最近になってハイブリッド車向けモータコアの生産が急増している。




 2000年に米国で起きた米bridgestone/firestone社のタイヤ剥離問題は記憶に新しい。米ford motor社のsuv「explorer」に装着したタイヤのトレッドが高速走行時に剥離し、横転事故の原因になると社会的問題になった。原因はタイヤなのか、車両にあったかは決着がついていないが、タイヤの空気圧不足が一因と指摘されている。この問題をきっかけに、自動車の安全性に関する規制「tread法(transportation recall enhancement accountability and document act)」が成立し、タイヤの空気圧不足を警告する装置(tpms:tire pressure monitoring system)の装着が義務付けられた。その後の再検討などもあったが、最新のルールによると2007年9月から米国で販売する車両はすべて、tpmsを装着しなくてはならない。



 1980年代に、クルマの総コストの1%以下を占めるにすぎなかったエレクトロニクスは、現在では約20%を占めるようになり、2015年には40%を占めると予測されている。2015年までに、カーエレクトロニクス市場は世界全体で2000億ドル(約22兆円、1米ドル=110円換算)に達すると見積もられている。



 日米欧の3極に加えて、中国をはじめとする新興国での自動車需要の伸びに対応するため、部品メーカーの海外進出に弾みがついている。日本自動車部品工業会の「海外事業慨要調査報告書」2004年11月版によれば、2003年における海外生産社数は1323社に上っており、2002年に比べて86社増えた。



グローバル化に対応し仕事の進め方を変革
自動車の開発や生産がグローバル化するのに伴い、自動車メーカーだけでなく部品メーカーもこれまでの仕事の進め方を見直す必要が出てきた。it化によってコミュニケーションを促進し、ナレッジを共有して生産性向上を図る仕組みが必要になっている。



次世代の車載lan、flexrayの時代へ
前回は、自動車にecu(electronic control unit)や車載lan、そして現在では車載lanのデファクトスタンダードとなったcanが導入された経緯について述べた。今回は、次世代車載lan規格のflexrayについて解説する。



再利用と分散化を 支援する設計ツール
ますます増えている自動車向けソフトウエアを、より効率よく開発するための手法が「再利用」だ。そのためにはecuなどハードウエアの違いや通信手段の違いを意識しないでソフト開発に取り組める開発ツールを利用するのが有効な手段だ。



目的に合わせて 連成解析を実施
自動車用のモータシステムでは、モータ本体と駆動回路、さらに制御技術が複雑に絡み合っている。これまでのような「磁場」や「熱」など、個別要素技術の解析だけでは不十分で、総合的な解析ツールの重要性が高まっている。

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