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日経ものづくり 2005年9月号
目次
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太武製作所
精密機械部品の太武製作所、厳格な検査と微細加工に強み
ハイテクの粋を集めた愛知万博。長久手と瀬戸の両会場間を行き交う話題の燃料電池ハイブリッドバス「FCHV-BUS」に,太武製作所の手掛けた部品が使われている。FCHV-BUSは,高圧水素ガスを燃料とする燃料電池と2次電池(ニッケル水素電池)を動力源としてモータで動くバスである。屋根の下にある高圧水素タ…
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第9回 ハードのしわ寄せで品質が低下
長年,組み込み業界の活動を一緒に進めている仲間が体調を崩して休業した。コンビでこなしていたことをピンでカバーする羽目になり,多忙な時期を過ごすこととなった。いわば,漫才コンビの相方がダウンしたのと似た状況である。
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第9巻 「固定」と「支持」,その大きな違い
前回と前々回は,その重要性から先を急いで材料力学の応用編であるボルト締結体の話題を提供しましたが,また材料力学の本筋に戻ります。とはいえ,このコラムは本質を拾い上げるマンダラ。講義通りのことはいたしません。
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事実が整理できないなら、感性に訴える工夫が必要
今号は前々(7月)号の続き,「打算の蜜月関係」のその後である。期待する成果も,現状の問題点も明らかになっていない業務改革の素案に従って,実行責任を求められた課長。結局,重圧に耐え切れずに心身症となり,長期療養の身となった。
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家庭用生ゴミ処理機
ゴミ処理有料化でブレークか?手間減らしやにおい防止で競う
「ゴミ」が注目されている。環境省は廃棄物処理法を改正し,家庭のゴミ処理有料化を盛り込む方針だ。地方の市町村を中心に進んでいる有料化を,都市部にも拡大したい考えである。こうした流れは,2001年の国内出荷台数15万1000台をピークに減少したものの(日本電気工業会調べ),2004年後半から勢いを取り戻…
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機械式腕時計の復活 第一回
ある歴史の終わり
一度は完全に国内生産から撤退した機械式腕時計―。セイコーインスツルは,その機械式腕時計の生産を1990年代に入って再開し,2004年には専用の高級工房まで開設した。そこでは「現代の名工」を含む時計技能士がメード・イン・ジャパンの逸品を造り出す。機械式腕時計を復活させるためには,多くの技術者の強い意志…
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第16回 冷凍だって,うまいものはうまい
老舗には“秘伝”の技があり,それは競争力の源だ。ブランド力があり,実力が伴っていれば最強だ。ただし,それが「昔ながら」である必要はない。新技術をどんどん取り入れていけばよい。それを“秘伝”のままにしていてはもったいない。手広く展開することで,新しいビジネスが生まれることもある。
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勘や経験に頼らないプロジェクト管理 最終回
二つの軸でマトリクス組織を管理、個人レベルまで落とし込む
メトリクスを利用したプロジェクト管理の仕組みを解説してきた本講座も最終回。メトリクスはプロジェクト活動を定量化した上で,加工した指標のこと。マトリクス組織における開発進ちょく管理や,個人の行動を改善するためにも活用できる。マトリクス組織では複雑な管理を強いられるため,メトリクスを使用する効果が高い。…
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ソニーのシックスシグマ
第一回 つまずきを越えて
製品や業務などアウトプットの品質を改善する手法のシックスシグマ。今でこそ,ソニーグループにとって経営品質を高めるマネジメントツールとして定着しているが,そこに至るまでの道のりは険しかった。導入当初は,製造部門の品質改善にしか利用されず,適用は広がらなかった。それを変えたのが,自社流へのアレンジだった…
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生産現場の安全が揺らぐ
コミュニケーションで生きるヒヤリ・ハット
生産現場の安全は,設備の安全設計で確保するのが基本。だが,どうしてもリスクは残る。それを補うのが「ヒヤリ・ハット」などの活動。重大事故が増えている今,これらの地道な活動をもう一度見つめ直す必要がありそうだ。
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シミュレーションもハイブリッドで
組み合わせが精度を向上
試作・実験の代替として活用が広がる数値シミュレーション。その課題の一つが,いかに結果の正確性を高めるかである。複数の数値シミュレーションを連携させるハイブリッド活用で,より正確な結果を得るという方法を採用するユーザーが増えてきた。
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双方向クラッチ 【トックベアリング】
一定以上のトルクでロック方向を逆転
トックベアリング(本社東京)が開発した「解除機能付き双方向クラッチ」は,シャフトが時計回り/反時計回りのどちらにも回転し,いったんどちらかに回転させるともう一方には回転しなくなるロック機構を持つ(図)。
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これぞ中国流ゼロエミッション?ゴミの利用が育むコスト競争力
中国メーカーの最大の脅威はコスト競争力だ。それをもたらすのは人件費の低さだけではない。中国メーカーの多くは,部品や材料を日本メーカーよりも低コストで仕入れるすべを知っている。品質と利益のバランスの取り方に対して,日本メーカーでは思いもよらない考え方をすることがその背景にはある。
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300kNの小型電動サーボユニット、ボールねじのナットとモータを一体化
軸受とナットを同一面上に配置し,縦方向の小型化を実現
協豊製作所(本社愛知県豊田市)は,定格推力300kNの小型電動サーボユニット「KT300」を開発した(図)。組立工程における圧入やカシメ,プレス,粉体成形,サイジング(ひずみ取り)などでの利用を想定している。既に自動車関連メーカーを中心に15台の納入実績があるという。
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ICタグ導入に向けた課題が明確に、NTTデータらが製造現場で実証実験
ラインにルールがあってこそ,進ちょく管理を改善に生かせる
NTTデータらは,仕掛かりの進ちょく管理を目的とした生産現場でのRFID(ICタグ)導入に関する実証実験を行い,その結果を公表した。
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日本の「輸入差止申立制度」に欠陥、権利者が優遇されて輸入者が不利に
キヤノンの「ラッチレバー特許」の無効審決で露呈
日本の関税定率法が定める「輸入差止申立制度」に欠陥があることが明らかになった。この制度の特徴は,輸入を差し止める訴えがあると,税関が直ちに製品の輸入を止めること。ところが,輸入する製品に知的財産権を侵害する事実がない場合でも,無条件に輸入を止めてしまう恐れがある。そのため,輸入者が不利となる。日比谷…
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動きも滑らか、マネキン型ロボット
スーパーモデルのような動きで,衣服や装飾品の本来の美しさを伝える―。日本SGI(本社東京)とロボットデザイナーの松井龍哉氏が共同開発したマネキン型ロボット「Palette」は,従来のマネキンにはなかった「動く」という機能を組み込んだものだ。
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ITは押し付けより合意、失敗を人のせいにしない
自動改札機を通るとき,もし切符が出てこなかったら,と恐怖にも似た思いをする。「切符は確かに持っていた」と主張するための証拠がなくなってしまうように思えるからである。その点 ICカードはタッチするだけでよく,機械に取り込まれる不安がない。利用者からよく見える,納得しやすいシステムであるといえよう。
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断熱材剥離の悪夢,再び、シャトル帰還は幸運なだけ
ミッションは成功するも,安全な運航に課題
スペースシャトル「コロンビア」の空中分解事故から2年半,米航空宇宙局(NASA)はシャトルの運航再開を目指し,2005年 7月26日に「ディスカバリー」を打ち上げた。ところが,コロンビアの事故原因でもあった断熱材の剥離がディスカバリーでも発生するなど,その飛行はトラブル含み。その背景には,シャトルの…
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ユニーク商品の逆襲
今,ユニークな機能を前面に押し出した商品が売れている。業界で下位に甘んじていたものの,独自性を生かした機能を搭載した商品を市場に投入することで,上位メーカーの地位を脅かしたり,ごぼう抜きしたりするほど大きな成功を収めたメーカーも珍しくない。これまでユニークな機能を打ち出した商品は,決して万人受けせず…
日経クロステック Special
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総合
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- 【生成AI事例】デジタルで現場をDX化
- 「クラウド時代のあるべき運用」を熱く議論
- 業務や役割に応じた「社員に最適なPC」
- 生成AI活用へ「待ったなし」成功の秘訣
- 目指すは相互に行き来できるマルチクラウド
- 「稼ぐ力」を劇的に高めるROIC経営
- 大企業にもキントーンの導入が進む理由
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- 「サーバ―」部門満足度トップ企業に訊く
- デルタ電子とロームが語る次世代電源戦略
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- 最新の「ポスト認証攻撃」をいかに防ぐか?
- ジェイテクトエレクトロニクスのDX事例
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- 欧州トップ企業語る日本のセキュリティー
- 大教大とマウスパソコン教室の在り方を研究
- 生成AIの活用の鍵は「内製とアジャイル」
- DXを成功に導くITインフラとは?
- AIと自動化でエンジニアの能力を解き放て
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- オリックス銀行×富士通時田社長 特別鼎談
- ERPプロジェクト≫IT人財の必須条件は
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- DXや生成AI活用に挑む大阪府
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- 大規模プロジェクトでPMが注意すべき点は
- ビジネス戦略と連動したデータマネジメント
- 守りながら攻める“製造DX”の方法論とは
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