日経Automotive Technology 2005年春号
目次
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モータ設計を効率化するツール活用・第1回
メッシュ切りを自動化、解析の手間を省
モータの技術者には、小型・軽量で、低コストのモータを設計することが求められている。しかし一方で、磁場や熱や力など複数の場を考慮しての設計作業は容易ではない。シュミレーションツールを活用することで、経験に頼らない設計が可能になる。
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車両用組み込みソフトの標準化・第1回
クルマを進化させるソフトの標準化
車両用組み込みソフトを標準化する団体が相次いで生まれている。車載ソフトを開発していたサプライヤーは、アプリケーションの開発に集中できるようになる。アプリケーションの機能/品質がソフトウエアの価値(サプライヤーの価値)を決める時代になる。
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車載ネットワーク入門・第1回
クルマの電子制御が配線の重量増に
クルマは電子制御で大きく進化してきた。当初の機械制御では不可能なことも可能にしてきたほどだが、恩恵ばかりではない。ECUの搭載数が増大したことで、ワイヤハーネス(配線)の重量増がクルマの軽量化に影響してきたのだ。
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部品メーカーの生き残り戦略・第1回
事業戦略の再構築で規制・市場変化に対応
自動車を取り巻く規制の強化、市場ニーズの変化の動きによって、自動車部品メーカーの果たす役割は、確実に高まっている。今後の部品メーカーの経営課題はなにか、そしてどのように成長すべきか?部品メーカーの問題点と未来像を紹介しよう。
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どこまで進む? 外板の樹脂化
マツダ「プレマシー」(図1)、日産自動車「ラフェスタ」(図2)、富士重工業「R1」(図3)。2004年末から2005年にかけて発表されたこれらの新型車には共通点がある。「バックドア」の外板を鋼板でなく樹脂としているのだ。
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カーナビでクルマを制御する
カーナビゲーションシステム開発の方向性が変化してきた。これまでは「ドライバーに見せる地図」の開発に主軸が置かれていた。見栄えの良さ、3次元表示の多彩さがカーナビを評価する指針になっていた。 それが、ここにきて「クルマを制御するための地図」に開発者の関心が急速にシフトしてきたのだ。
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久田工業所
ロールフォーミングを極め窓枠部品でシェア1位
1960年に設立された切削加工の会社が、ロールフォーミングに目を付けた。この手法を使えば、窓枠やシートレールを鋼板から加工できる。窓枠の中でもセンターピラーを覆う「立柱」と呼ばれる部分に開発と投資を集中し、現在この部品の生産では国内シェア1位を誇る。自動車メーカーの海外進出が進む中、米国でもロールフ…
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North American International Auto Show
ハイブリッド車開発で本気になったビッグ3
長く続く原油価格の高騰が、ハイブリッド車の人気に拍車を掛ける。もはや、ビッグ3ですら燃費に優れるハイブリッド車を無視できなくなった。「デトロイトショー」「ロサンゼルスショー」では、ビッグ3がハイブリッド車、そして日本車への対抗策を次々に打ち出してきた。
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第75回ジュネーブモーターショー2005
欧州市場重視の日本勢、トヨタは低価格戦略車を発表
2005年3月に開催した「第75回ジュネーブモーターショー2005」(図)。日本車メーカーが欧州市場を重視した主要車両を続々と発表した。欧州向けの低価格コンパクトカー「AYGO」、欧州向けにデザインしたコンセプトカー「Civic」、欧州向けにボディサイズを大型化した「ロードスター」などが注目を集めた…
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NISSAN Note
ダウンサイザーに照準、実用燃費で1.5Lを選択
開発コンセプトは「上級車から乗り換えたユーザーも満足できるコンパクト」。これまでのコンパクト車が拭えなかった「ちょっと物足りない感じ」を払拭することを狙った。あまり使う機会のないシートアレンジの数を競うのではなく、日常での「本音」の使い勝手にこだわった。
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TOYOTA Vitz
新プラットフォーム採用で走りと安全性を高める
トヨタ自動車が2代目「ヴィッツ」を2005年2月1日に発売した(図)。1999年に発売した初代ヴィッツは、発売後6カ月で10万台を販売して話題となったが、2代目は1カ月で3万1000台を受注した。「コンパクトカー・ブーム」の火付け役である初代を超えそうな勢いで売れている。
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MAZDA Premacy
中央のウオークスルーと大開口スライドドアが売り
2列目中央席を収納式にするという画期的なアイデアで車体中央に空間を設けたのが最大の特徴。何気ないスライドドアにもデザインと実用性を両立するための工夫が込められている。「アクセラ」とプラットフォームを共有しつつ、フロア周りは全面的に新設計してフラット化を図った。机上の空論ではなく、身近な人のアドバイス…
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2005年1月4日~3月6日
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米国ハイブリッド市場は3%が限界?ガソリン車との価格差がネックに
2005年1月のデトロイトショー(North American International Auto Show)は、まさしくハイブリッド車ショーだった。米ビッグ3の目玉の展示がハイブリッド車で、まるで世界中のクルマがハイブリッドになってもおかしくないほどの勢いだ。
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可変圧縮比エンジン
リンクを使う日産、歯車を使う仏企業
日産自動車とフランスの開発型ベンチャー企業であるMCE-5社は、奇しくもほぼ同時期に、走行中に圧縮比を変えられる可変圧縮比(VCR:Variable Compression Ratio)エンジンの開発を発表した(図)。ターボと組み合わせることで、出力、燃費を10%以上高めることができる。
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日産自動車の先進技術説明会
4輪アクティブステアを開発、自社製の燃料電池も公開
日産自動車は2005年2月、報道関係者向けに開催した「先進技術説明会」で、4輪アクティブステアや自社製の燃料電池など、開発中の新技術を公開した。経営悪化で縮小気味だった日産の研究開発投資だが、最近の目覚しい業績回復に伴って大幅に拡充していることをアピールした。
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トヨタ・ハリアー/クルーガーハイブリッド
8割の容積で2.4倍の出力、新開発モータで強力な加速
トヨタ自動車は2005年3月、ハイブリッドシステム「THS-II」を発展させたハイパワー「THS-II」を搭載したSUV「ハリアーハイブリッド」「クルーガーハイブリッド」を発表した(図)。現行「プリウス」に搭載した「THS-II」をベースとしながらも、モータ出力を2倍以上にするなど、走りの性能を一段…
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トヨタ自動車は2005年3月、ハイブリッドシステム「THS-II」を発展させたハイパワー「THS-II」を搭載したSUV「ハリアーハイブリッド」「クルーガーハイブリッド」を発表した(図)。現行「プリウス」に搭載した「THS-II」をベースとしながらも、モータ出力を2倍以上にするなど、走りの性能を一段…
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ディーゼルを少し増やすだけでCO2が373万t減ります
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インテリジェント触媒の開発
素人が咲かせた大輪
日経クロステック Special
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