日経ものづくり4月号表紙

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【Part1:増殖するディーゼル車】

世界の趨勢に取り残される日本
消費者の4割が購入に興味

【Part2:最新エンジンはここまで来た】

ガソリン車をしのぐ出力
クリーンさでもガソリン並み目指す

【Part3:要素技術の進化】

高速・高圧化する噴射システム
複雑化する次世代ターボ


インテリジェント触媒の開発
素人が咲かせた大輪

自己再生し、浄化能力を維持し続ける。
こんな夢のような触媒
「インテリジェント触媒」
を開発したのがダイハツ工業だ。
触媒にも自動車にも素人だった技術者の
新鮮な発想が実を結んだ。



 ガソリン乗用車からディーゼル乗用車への転換を促すことは、単に車両の燃費を向上させてCO2を削減するだけでなく、燃料精製段階でのCO2排出を減らし、石油資源を有効活用することにもつながる――。石油業界で、ディーゼル乗用車の導入に前向きな発言をしている新日本石油常務の松村幾敏氏に、同氏がなぜディーゼル車の導入に積極的なのかを聞いた。



トヨタ・ハリアー/クルーガーハイブリッド

8割の容積で2.4倍の出力 新開発モータで強力な加速

トヨタ自動車は2005年3月、ハイブリッドシステム「THS-II」を発展させたハイパワー「THS-II」を搭載したSUV「ハリアーハイブリッド」「クルーガーハイブリッド」を発表した。現行「プリウス」に搭載した「THS-II」をベースとしながらも、モータ出力を2倍以上にするなど、走りの性能を一段と高めた。

日産自動車の先進技術説明会

4輪アクティブステアを開発 自社製の燃料電池も公開

可変圧縮比エンジン

リンクを使う日産 歯車を使う仏企業

アルミと鋼板の接合技術

クルマの軽量化に新たな可能性 低温でアルミを溶接する「CMT」技術

CSM Worldwide社のグローバル市場展望から

米国、欧州で伸びる韓国車 トヨタも恐れる低コスト体質

ダイハツの大分新工場

前橋工場を全面移管 環境とコストを両立

自動車アセスメント

横滑り防止装置を初めて評価 望まれる一層の情報充実

従来の半分に小型化した等速ジョイント

NTNがステアリング用に開発 独自機構で精度高める

遮熱と遮音の機能を兼ねた中間膜

積水化学、自動車ガラス用に開発 独自の多層押し出し技術を活用

愛・地球博トヨタグループ館

1人乗りEVが自動走行 搭乗歩行型ロボットも

2005年3月25日に開幕した愛・地球博。長久手会場には、トヨタグループ16社が共同出展する地球循環型パビリオンが登場。注目は、館内で行われる二つのショーと、館の周囲に並べられている技術展示だ。1人乗り電気自動車(EV)「i-unit」や搭乗歩行型ロボット「i-foot」など最新技術を見ていこう。

品質要求が強まる工作機械

非現実的な加工精度は本当に必要なのか?

マグネシウム合金製の歯車

早川精機が自動車向けに開発 安全性確保で年末にも量産へ


米国ハイブリッド市場は3%が限界?
ガソリン車との価格差がネックに

 2005年1月のデトロイトショー(North American International Auto Show)は、まさしくハイブリッド車ショーだった(pp.100-107に関連記事)。米ビッグ3の目玉の展示がハイブリッド車で、まるで世界中のクルマがハイブリッドになってもおかしくないほどの勢いだ。
 一方で、ハイブリッド懐疑派の声も強い。
 「ハイブリッド車は高速道路ではそれほど燃費改善できない。現実的な方法だとは思わない」(ドイツVolkswagen社CEOのBernd Pischetsrieder氏、LAモーターショー2005の基調講演で)。

「ヴィッツ」全面改良で販売急増
欧州ではなぜか初代の人気が上昇中

 自販連が発表する「乗用車系車名別新車販売ランキング」をナナメに見ると、意外な事実が分かる。2005年2月に全面改良した新型「ヴィッツ」(トヨタ自動車)が、発売1カ月で3万1000台を受注と好調だ。

自動車メーカー進出が進むハンガリー
「Ignis」などスズキ車が売れている

 欧州で売れている日本車と言えば、過去に紹介した例で名前が出てきたのは「Yaris」か「カローラ」だった。ただし、お国によって事情は異なるようだ。自動車市場の調査会社JATO Dynamics社の調べによると、ハンガリー共和国ではスズキが売れている。

不安定要素が増える米国市場
原油高騰によりビッグ3倒産も?

 「高騰する原油価格、GDP成長率の動向によっては、最悪の場合ビッグ3の一角が破産か外資の手に渡るかもしれない」。経済予測・調査機関の米Global Insight社が、米国自動車産業の将来に関するレポートを発表した。





ホンダ、新型「Civic」の コンセプトモデルを公開

 ホンダは、シカゴ・モーターショーで新型シビックのコンセプトモデル「Civic Si Concept」を発表した。2005年にデビューする「Civic Si Coupe」のスタイリングや性能を示唆するもの。同車はCivicのスポーティーモデルで、日本では「タイプR」に相当する。最高出力149kW(200hp)のi-VTECエンジンを搭載し、クロスレシオの6速手動変速機を組み合わせる。

トヨタ、ハイブリッドSUV「RX400h」の詳細を発表

【ジュネーブショー】Ferrari社、「F430 Spider」を出展

三菱自動車が2005年度に発表する2車種を公開

【デトロイトショー】トヨタ、「Lexus LF-A」を発表 ――ほか



【MAZDA Premacy】

中央のウオークスルーと大開口スライドドアが売り

 2列目中央席を収納式にするという画期的なアイデアで車体中央に空間を設けたのが最大の特徴。 何気ないスライドドアにもデザインと実用性を両立するための工夫が込められている。 「アクセラ」とプラットフォームを共有しつつ、フロア周りは全面的に新設計してフラット化を図った。 机上の空論ではなく、身近な人のアドバイスを設計に盛り込んだ結果だ。

【TOYOTA Vitz】

新プラットフォーム採用で走りと安全性を高める

【NISSAN Note】

ダウンサイザーに照準 実用燃費で1.5Lを選択



【ジュネーブ・モーターショー】

欧州市場重視の日本勢 トヨタは低価格戦略車を発表

 2005年3月に開催した「第75回ジュネーブモーターショー2005」。日本車メーカーが欧州市場を重視した主要車両を続々と発表した。欧州向けの低価格コンパクトカー「AYGO」、欧州向けにデザインしたコンセプトカー「Civic」、欧州向けにボディサイズを大型化した「ロードスター」などが注目を集めた。

【デトロイト・モーターショー/ロサンゼルス・モーターショー】

ハイブリッド車開発で本気になったビッグ3

 長く続く原油価格の高騰が、ハイブリッド車の人気に拍車を掛ける。もはや、ビッグ3ですら燃費に優れるハイブリッド車を無視できなくなった。「デトロイトショー」「ロサンゼルスショー」では、ビッグ3がハイブリッド車、そして日本車への対抗策を次々に打ち出してきた。




久田工業所

ロールフォーミングを極め 窓枠部品でシェア1位

 1960年に設立された切削加工の会社が、ロールフォーミングに目を付けた。この手法を使えば、窓枠やシートレールを鋼板から加工できる。窓枠の中でもセンターピラーを覆う「立柱」と呼ばれる部分に開発と投資を集中し、現在この部品の生産では国内シェア1位を誇る。自動車メーカーの海外進出が進む中、米国でもロールフォーミングの生産が拡大している。



 カーナビゲーションシステム開発の方向性が変化してきた。これまでは「ドライバーに見せる地図」の開発に主軸が置かれていた。見栄えの良さ、3次元表示の多彩さがカーナビを評価する指針になっていた。  それが、ここにきて「クルマを制御するための地図」に開発者の関心が急速にシフトしてきたのだ。



 マツダ「プレマシー」、日産自動車「ラフェスタ」、富士重工業「R1」。2004年末から2005年にかけて発表されたこれらの新型車には共通点がある。「バックドア」の外板を鋼板でなく樹脂としているのだ。
 狙いの一つは軽量化。たとえばプレマシーの場合、バックドア全体の質量は23kgほどと、鋼板製に比べて3.2kg軽くできた。燃費に対する効果はもちろんのこと、ヨー慣性モーメントを減らせる、バックゲートの開閉操作が楽になるというメリットがある。



事業戦略の再構築で規制・市場変化に対応
 自動車を取り巻く規制の強化、市場ニーズの変化の動きによって、自動車部品メーカーの果たす役割は、確実に高まっている。今後の部品メーカーの経営課題はなにか、そしてどのように成長すべきか?部品メーカーの問題点と未来像を紹介しよう。



クルマの電子制御が配線の重量増に
 クルマは電子制御で大きく進化してきた。当初の機械制御では不可能なことも可能にしてきたほどだが、恩恵ばかりではない。ECUの搭載数が増大したことで、ワイヤハーネス(配線)の重量増がクルマの軽量化に影響してきたのだ。



クルマを進化させるソフトの標準化
 車両用組み込みソフトを標準化する団体が相次いで生まれている。車載ソフトを開発していたサプライヤーは、アプリケーションの開発に集中できるようになる。アプリケーションの機能/品質がソフトウエアの価値(サプライヤーの価値)を決める時代になる。



メッシュ切りを自動化、解析の手間を省く
 モータの技術者には、小型・軽量で、低コストのモータを設計することが求められている。しかし一方で、磁場や熱や力など複数の場を考慮しての設計作業は容易ではない。シュミレーションツールを活用することで、経験に頼らない設計が可能になる。