多色バックライトが実用化，目に敏感な「深紅」を追加

シャープが新型液晶テレビに採用

　シャープは，液晶テレビ「AQUOS」の新シリーズを発表した。画面寸法が世界最大となる65インチ型の登場に加えて，バックライト光源に使う冷陰極蛍光管（CCFL）について従来のRGB3色に「深紅」を追加して4色発光にしたことにも大きな注目が集まった。

動的再構成でFFT高速化，高頻度切り替えの威力実証

SPring-8のX線回折顕微鏡に採用へ

　回路構成を柔軟かつ高速に切り替えられるダイナミック・リコンフィギュアラブル技術。その本領を発揮した事例が，ようやく出てきた。

かさばるAl電解コンデンサ，蒸着技術で体積を1/2に

従来品以下のコストで量産可能

　ここ数年，小型化が進まなくなっていたAl電解コンデンサを一気に小さくする電極箔の加工技術を，日本ケミコンが開発した。

究極のSiPに向け，Si貫通電極が実用へ

2チップ積層品を0.5mmの高さで実現

　LSIチップに開けた穴に金属電極を形成し，積層チップ間の接続に使うSi貫通電極技術を，今後1年～2年以内に複数の半導体メーカーが実用化しそうだ。

プリント配線基板を立体化，球面や球体を実現

JPCA Show 2005から

　プリント配線基板は平らなもの--。こうした常識が変わろうとしている。2005年6月1日～3日に東京ビッグサイトで開催された実装関連の展示会「JPCA Show 2005 第35回国際電子回路産業展」で，日本油脂や富士通インターコネクトテクノロジーズ（FICT）など複数のメーカーがプリント配線基板を…

サーバの経験を組み込みに，IBMのソフト開発支援

大規模プロジェクトの経験を活用

　米IBM Corp.が，デジタル家電のソフトウエア開発に進出する。日本IBMの大和事業所に，デジタル家電向けの組み込みソフトウエア開発を支援する専任組織を新設すると2005年5月末に発表した。日本やアジアなどの機器メーカーから，組み込みソフトウエアのアーキテクチャ設計や，ソフトウエア開発プロセスに…

RoHS指令まであと1年（上）

実証試験を繰り返して部品を総点検する機器メーカー

2006年7月に施行されるRoHS指令に向けて，機器メーカーや部品メーカーが対応を急いでいる。こうした中，リコーはいち早く2005年4月に禁止物質の全廃を達成した。Pbフリー化に伴って発生する接合信頼性や耐熱性の問題について，実証試験を通して部品の規制対応を進めてきた。

86系に乗り換えるApple社，動的コンパイラに懸ける

14年ぶりのプラットフォーム更新

　米Apple Computer，Inc.が，自社のパソコンに搭載するマイクロプロセサをPowerPC系から米Intel Corp.の86系に切り替える。

リーク電力の低減法を総括，異分野連携が大きなカギに

リーク電流はこう抑える

微細化や高速化の進展とともに急増するリーク電力への対策を解説する連載の最終回。これまでに議論してきた内容を総括した上で，今後の技術の方向性を示す。アーキテクチャや回路，デバイスなど異分野の技術者同士の連携がリーク電力削減に向けた大きなカギとなる。

無線LANの検査方法（最終回）導入する試験システムのいろいろ

エレクトロニクス道具箱

最終回となる今回は，実際の試験システムに基づいた測定手法を解説する。測定当初は，電波法で定められたデータを直接測定するために，高価なスペクトラム・アナライザを導入する。ある程度のサンプル数が採れると，試験システムは簡略化できる。

オープンソースで大きく変わる，数年後にはEclipseが主流に

迷わないツール選び●組み込みソフト開発環境

　オープンソースのソフトウエア開発環境「Eclipse」が，組み込み分野でも注目を集めている。組み込みOSのベンダーが既存の開発環境を，相次いでEclipseを使った開発環境に作り変えて提供し始めたからだ。

自動車業界に見る組み込み分野でのプロジェクト管理の勘所

30年来続く管理スタイルを抜本から変える

組み込みソフトウエアの開発規模が増大・複雑化し，かかわる人員も急増している。携帯電話機では数千人・月，DVDレコーダでは数百人・月に達している。しかし，そうしたソフトウエア開発の足元を支えるプロジェクト管理はなおざりのままであり，体系的なプロジェクト管理の導入が叫ばれている。

ベテラン技術者最後の大仕事　-Cellを創ったエンジニアたち（3）-

　2000年秋に「Cell」の基本構成はまとまった。PowerアーキテクチャのCPUコアと「APU」と呼ぶ単純な信号処理プロセサを複数個集積したものだった。各APUは演算ユニットと「Local Store」と呼ぶ専用メモリ，そしてDMAコントローラを備えていた。

規格統一はゲームオーバー

ディフェクトへの挑戦

クルマの電子化が止まらない

ハイブリッド化と統合制御を主軸に

2010年6月20日，日曜日。ついに新車が我が家に届いた。パワー・トレーンは，排気量1.5lの直列4気筒エンジンに出力40kWのモータを組み合わせた最新のハイブリッド・システム。燃費は40km/lを誇る。もちろん，ヘッドランプは今や高級車の象徴となった白色発光ダイオード（LED）だ。安全面の装備もバ…

SED　製造技術の真髄

「SID 2005」から

　キヤノンと東芝が開発を進めるSED（surface-conduction electron-emitter display）パネルの低コスト製造技術の一端が，いよいよ明らかになった。両社の合弁会社「SED」は，2005年5月22日～27日に米国ボストンで開催されたディスプレイ関連の学会/展示会「S…

RoHS指令

矛盾抱える環境対策

　RoHS（restriction of the use of certain hazardous substances in electrical and electronic equipment）指令とは電気・電子機器を対象とした有害物質の使用を規制するための法律。

Xbox 360とPS3は何を変えるのか

米MicrosoftCorp.とソニー・コンピュータエンタテインメントが満を持して発表した次世代ゲーム機。圧倒的なグラフィックス描画性能を武器に家庭への浸透を果たした後に， 周りのAV機器を巻き込みながら進化を始めることをもくろむ。目指すは現行機で果たせなかった家庭のエンターテインメント環境の要の座…

次号予告　2005年7月4日号