雑誌 インタビュー

ケータイ・ソフト 品質と闘う

現場主義

小山 陽子=日経エレクトロニクス
2005/10/05 12:25
 
杉村 領一氏
パナソニック モバイルコミュニケーションズ
技術部門 基本システム開発センター 所長

--携帯電話機のソフトウエア規模が膨らむ中,いち早くプラットフォームの切り替えを成し遂げたのがパナソニック モバイルコミュニケーションズである。携帯電話機のプラットフォームを従来のリアルタイムOSから,より機能が豊富なLinuxに移行させた。NTTドコモの「FOMA P701i」など同社のLinux搭載端末も現在では数機種に上り,開発は軌道に乗りつつあるが,その道のりは平坦ではなかった。

 仕方がないので,人材集めから開始です。幸い私は研究所出身なので,社内のどこにどういう要素技術を持った人材がいるか,大まかに把握できていた。松下にいるソフトウエア技術のエリートを集めて,Linux携帯電話機のチームを立ち上げました。
 それからが大変でした。「何,Linux? そんなもので携帯電話機が作れるものか」。当時,社内はそんな雰囲気でした。携帯電話機は,リアルタイムOSでしか作れないと。特に,私は家電のバックグラウンドを持つ松下電器産業から来たので「本社の人間に携帯電話機が分かるわけがない」という目で見られていたのでしょう。結局,現場に溶け込んで抵抗感がなくなるまで,3カ月くらいかかった。

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