日経オートモーティブ 新車レポート

NISSAN Lafesta
エンジン、CVTを新開発
コスト低減も同時に達成

日産自動車がミニバン「リバティ」の後継車種「ラフェスタ」を、2004年12月2日に発売した。大型のガラスルーフ「パノラミックルーフ」や新開発の「MR20DE型」エンジン搭載など特徴は多いが、驚かされるのはその価格。2.0Lエンジンを搭載しながら価格は185万8500円からと、他社の1.8L車並みに抑えた。

 日産の「ラフェスタ」は、5ナンバーの7人乗りミニバンで、「リバティ」の後継車だ。車名こそ変わってしまったが、200万円以下の価格で5ナンバー、3列シート、両側スライドシートといった、リバティの特徴は踏襲している。
 競合車と目される「ウィッシュ」(トヨタ自動車)や「ストリーム」(ホンダ)などはスポーティ感覚を強調したデザインで、流線形のフォルムのため窓はどうしても小さくなる。ラフェスタはルーフに設けた大型のガラスルーフ「パノラミックルーフ」と、大きなサイドウインドーによる明るい室内が競合車との違いだ。
 ラフェスタの全高は1600mmで競合2車の1590mmとほぼ同じだが、サイドウインドーはウィッシュに比べてラフェスタのほうが上下方向に82mm大きい。ストリームのリアサイドウインドー(3列目)との比較では、ラフェスタは115mm大きい。結果として車外からの光を多く取り込むことができる。2列目、3列目に座っていても移動を楽しめる、それがラフェスタの商品コンセプトだ。

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図●「ラフェスタ」
全長4495×全幅1695×全高1600mmで、ホイールベースは2700mm(2輪駆動、20S、20Mの場合)。全車がエクストロニックCVTを標準装備する。