日経ものづくり 詳報

日本金型工業会,新たなフォーマットで
形彫り放電加工とCADデータを連携

大手加工機メーカー3社が対応し,広く普及を目指す

 日本金型工業会は,形彫り放電加工に必要とされる情報を3次元モデルから抽出し,加工機に受け渡すためのファイル形式「EPX フォーマット バージョン2」の仕様を決定した。同フォーマットに対応したCAD,放電加工機を使用すれば,オペレーターの手作業によるプログラミングをほとんどなくせる。このため,加工ミスが大幅に低減できる。形彫り放電加工機のシェアでは上位3社となるソディック,三菱電機,牧野フライス製作所が既に対応することを決定しており,一気に普及する可能性がある。

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●EPXフォーマットを利用したデータの流れ
EPXフォーマットは,電極の位置情報や加工の開始位置など,型彫り放電加工機の加工に必要な情報を定義したもの。このフォーマットに準拠したデータを3次元モデルが出力し,各加工機に対応した自動プログラミング・ソフトに取り込むことで,加工条件設定に必要とする時間を大幅に削減できる。