詳報
組み込みソフト開発力強化へ向け通年イベント発足

複数のイベントが相互協力して「e-1グランプリ」に拡大

 携帯電話やデジタル家電,自動車部品にロボット—組み込みソフトのニーズは高まるばかり。ところが,その開発を担う人材が不足しているのが現状だ。このような状況の中,組み込みソフトに関する人材育成で新しい取り組みが始まった。
 従来は個別に実施されていたイベントを連携させようというもの。組み込みソフトで物理的にものを動かすところまでを競う三つのイベント「UMLロボットコンテスト」「MDDロボットチャレンジ」「hamana-1」を連携させ,「e-1グランプリ」という年間を通じたイベントとする計画だ(図)。
 2004年4月に開催されたUMLロボットコンテストは,自走式ロボットで1周約20mのコースを2周するタイムを競うもの。2005年は「ETソフトウェアデザインロボコン」と名称を変更して7月に実施される。さらに,上位入賞者などによる「チャンピオンシップ大会」を11月に開催する計画だ。
 2004年10月に開催されたMDDチャレンジは,情報処理学会主催の「組み込みソフトウェアシンポジウム」の特別企画。小型飛行船を制御して目的のルートと着地点を目指す。2005年も10月に開催する。