詳報
3次元モデルの表示が可能になった「Adobe Acrobat 7.0」

PDFを使ったレビュー/承認プロセスの構築も容易に

 「PDF(Portable Document Format)」を作成,表示するツールの新バージョン「Adobe Acrobat 7.0」ファミリーが登場した。3次元モデルの組み込みが可能になり,注釈・コメント機能やコラボレーション機能も強化するなど,製品開発プロセスの中で活用しやすくなっている。

 Acrobat 7.0は3次元モデルを組み込んだPDFファイルを作成し,表示する際には回転や拡大などの操作も可能だ。3次元モデルを組み込んだPDFファイルは無償ビューワの「Adobe Reader」でも表示できる。

 ただし,現時点でPDFに埋め込める3次元モデルは「U3D」と呼ばれるデータ形式のみ。まだ新しいフォーマットのため,U3Dを直接出力できる市販3次元CADは限られている。U3Dをサポートする3次元CADやデータ変換ツールの充実が,今後のポイントとなりそうだ。