詳報
オリンパスが目指す未来工場は
顧客が望むものをその場で提供

Rapid Productionや生産情報収集システムなどITツールを駆使

 CADを操作し,自分の好きなようにカメラの鏡枠の内側に切るカム溝を設計する。この3次元形状データを基にコンピュータが「品質を極める」製造手順を自動で判断し,熟練加工者のノウハウを組み込みながら加工プログラムを生成。これを受け取った複合加工機が直ちに加工を始める。そして数分後には,自らカム溝を設計した鏡枠が完成し,土産として手渡される。

 こんな来場者参加型のデモンストレーションが,2004年12月開催の「創立85周年記念オリンパステクノロジーフェア」で公開された。参加者は設計することの楽しさに触れ,それがわずか数分のうちに製品として手に取れることに目を丸くする。

 実は,このデモンストレーションに,オリンパスが描く未来工場の一つの姿が隠されている。