ホンダは2013年11月20日、新型軽自動車「N-WGN(エヌワゴン)」を発売した(図1)。ガソリンエンジンや無段変速機(CVT)を改良したことで、JC08モード燃費は29.2km/Lに達する。目標販売台数は月1万2000台。販売価格は自然吸気エンジンの搭載車で113万1000円から、ターボ車で135万円からである。

 「N BOX」「N BOX+」「N-ONE」に次ぐ、ホンダの新世代軽自動車「Nシリーズ」の第4弾になる。ホンダはN-WGNの投入によってNシリーズ全体で年間40万台超の販売台数を狙う。販売目標の月1万2000台はN BOXと同じ。同車の2013年の販売台数は月平均で1万7000台超と目標を大きく上回ることから、「N-WGNも同水準にして年20万台超えを狙いたい」(ホンダ)と意気込む。

 N-WGNの全高は1655mmで、競合車であるダイハツ工業「ムーヴ」の1620mm、スズキ「ワゴンR」の1640mm、日産自動車と三菱自動車の「デイズ/eKワゴン」の1620mmと比べて最も高い。一方で燃費はムーヴの29.0km/Lを0.2km/L上回り、デイズ/eKワゴンと同等、ワゴンRの30.0km/Lに少し及ばない水準。ただエンジンの最高出力が43kWと他車を上回るので、ホンダは「走りと燃費を高い次元で両立した車両」と語る。

以下、『日経Automotive Technology』2014年1月号に掲載
図1 「N-WGN」の外観
図1 「N-WGN」の外観
全高は1655mm。競合車はダイハツ工業の「ムーヴ」やスズキの「ワゴンR」などで、軽自動車の激戦区に挑む。