ホンダは2013年11月、埼玉製作所・寄居工場を報道関係者に公開した(図1)。自動化技術を多く投入し、生産効率を高めた。「日本が世界でリードし続けるためのマザー工場」(同社社長の伊東孝紳氏)と位置付け、同工場に導入した生産技術を今後は新興国の工場に採用していく方針だ。

 ホンダとして23年ぶりに国内に車両の組立工場を新設した(図2)。2013年7月に「フリード」の生産を開始。同年9月に「フィット」の生産を始めた。そして10月中旬に2直体制に移り、本格的に稼働した。生産能力は年25万台で、1日当たり1050台生産できる。

 寄居工場にはプレス・溶接・塗装・樹脂成形・車体組立・検査の大きく6工程がある。エンジンは近くの埼玉製作所・小川工場で組み立てて寄居工場に運ぶ。

以下、『日経Automotive Technology』2014年1月号に掲載
図1 ホンダが寄居工場を公開
図1 ホンダが寄居工場を公開
組立工程の様子。「フィット」を生産する。能力は年25万台。
図2 敷地面積は約95万m2(緑地28万m2を含む)
図2 敷地面積は約95万m2(緑地28万m2を含む)
従業員数は約2200人で、そのうち半分が埼玉製作所・狭山工場から異動してきた。