【調査テーマ:新材料への期待】
日本の製造業が今、従来以上に高付加価値のものづくりに邁進している。そうした中、多くが新しい材料に大きな期待を寄せていることが分かった。既に約6割の回答者がここ5年ほどで新材料を採用し、製品の価値を高めることに成功している。特に、機能やコスト競争力、品質の向上が期待でき、研究開発や設計部門を中心に新材料へ熱い視線を送る。有望だと感じる具体的な材料としては、炭素繊維やレアメタル代替材料、バイオプラスチックなどの名前が挙がった。 (近岡 裕)

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  実に、95.4%と圧倒的多数が「有効だと思う」と回答した。一方で「有効だとは思わない」という回答は1.8%とわずかしかない。製品の競争力の向上に対して、回答者がいかに新材料に高い期待を抱いているかが明瞭に分かる結果となった。

 
〔以下、日経ものづくり2013年8月号に掲載〕