白いビーズとカラーボールが入った透明な直方体の樹脂製容器を6軸ロボットがつかみ、アームの先端で高速に回転させながら、その回転軸や回転位置を変え続ける。このダイナミックな動きが、2013年6月に東京で開催された「2013 国際食品工業展」で注目を集めた。開発したOMC(本社名古屋市)によると、何とお茶漬けの素やふりかけといった粉体を混合するための装置だという。確かによく混ざりそうだが、6軸ロボットを使う理由はそれだけではない。

 さて、混合性能以外に、どんなメリットがあるのだろうか。


〔以下、日経ものづくり2013年8月号に掲載〕