特集

現代自動車の
強さと課題

2013年3月に開かれた「ソウルモーターショー」。地元韓国でひときわ巨大なブースを構えていたのが、現代自動車(Hyundai Motor社)。米国、中国、インドなどで急成長した同社は、量的な成長から、ブランド力を高める方向へ方針を転換すると表明した。高付加価値路線でも同社の強さは続くのか。Hyundai Kiaグループの将来を占う。

  • Part.1 躍進の踊り場迎える
  • Part.2 急成長の要因
  • Part.3 高い価格競争力
  • Part.4 システム化に課題

解説

安くなる自動ブレーキ

エアバッグやABSと同様に、自動ブレーキが近い将来に当たり前の装備になりそうだ。その推進力は三つ。一つは、コストが急速に下がっていること。もう一つは、自動ブレーキの機能がついているかどうかが、クルマの売れ行きを大きく左右するようになっていること。そして三つ目が、欧州の新車アセスメントプログラム(Euro NCAP)の評価項目に2014年から自動ブレーキが加わることである。

“クルマ未満”の小さな乗り物

サンワ ハイテック「STAVi(スタビィ)」、ナノオプトニクス・エナジーの「UNIMO(ユニモ)」、KANZACCの「B.PHOENIX(ビー・フェニックス)」、テムザックの「RODEM(ロデム)」…。超小型モビリティよりもさらに小さな、1人乗りの電動車両が続々と現れた。どれも自動車以外の業種からの新規参入。新しい需要がそこにあると読んだ元気な企業が、それぞれ独自の製品を送り出す。

技術レポート

  • Bosch社の自動運転と環境技術
  • ZF社の駆動技術
  • Audi社の環境対応車
  • Porsche社「パナメーラS E-Hybrid」
  • 自動車の情報セキュリティセミナー報告
  • ホンダ、次期「フィット」の概要を公開
  • 「アウトランダーPHEV」のリコール
  • NSKのMT、DCT用玉軸受
  • パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム結果
  • ポリプラスチックスの新型液晶ポリマ

新車レポート

展示会レポート

人とくるまのテクノロジー展2013

依然として電動化技術が主役 48V化技術や新しい変速機を提案

エンジニアの仕事

「死んでくれ」と無理を通した
XV HYBRIDのエンジンルーム

富士重工業スバル技術本部HEV設計部次長兼HEVシステム設計課課長
田中 浩

                                                               

明日を読む

Kiaへの転身は冒険
トレンドは追わない

President
Hyundai Kia Design Center
Peter Schreyer

グローバル新潮流を追う

第26回 韓国の自動車部品産業

日系メーカーとの取引が加速
コスト競争力の高さが強み

ITでクルマはこう変わる

第26回 走行履歴を使う自動車保険

通信で走行距離を収集して保険料に反映
テレマティクスの普及を後押し

標準を利用した戦略的クルマづくり

第2回 モジュール化成功の条件

長期的な戦略と強力な推進力が必要
商品力向上により多くのリソースを充てる

欧州ジャーナリストの視点

販売の不振と過剰能力に苦しむRenault社
他社との協業が回復のカギ

コンサルタントの視点

ものづくりからモジュールづくりへ
目標は同じでも課題は異なるVWとトヨタ

連載講座