3月に開かれた「2013年ソウルモーターショー」(図1)。海外メーカーがアジア初公開の車両を多数出展するなど、規模では東京モーターショーを大きく上回った。ここでは、Hyundai Kiaグループを中心に韓国メーカーの出展内容を紹介する。

 韓国Hyundai Motor社社長のChoongHo Kim氏は、「製品、販売、サービス、マーケティングなどすべてにおいて、トップの品質を目指す」と“品質”重視の姿勢を打ち出した。これまでお買い得ブランドとして見られてきた同社は、新工場の建設などで量の拡大を追い求めるのではなく、より付加価値の高い製品・サービスを提供していく方向に舵を切った。今回のモーターショーで「燃料電池車(FCV)を世界で初めて量産する」(同氏)と発表したことも、ブランドイメージを高める行動の一環といえる。

以下、『日経Automotive Technology』2013年7月号に掲載
図1 「2013年ソウルモーターショー」の会場
図1 「2013年ソウルモーターショー」の会場
ソウルの国際展示場「KINTEX」は従来の会場に加えてKINTEX2を増設し、展示面積が10万m2と前回の2倍近い規模となった。