特集

2020年への
環境・安全技術

メーカー6社の研究開発リーダーに聞く

今後、2020年から2025年にかけて、日米欧の先進国だけでなく、中国でも燃費規制の大幅な強化が進む。欧米の完成車メーカーや部品メーカーは、2020年代半ばまでに、高速道路での全自動運転の実現を目指す。世界の市場に向けて多様な商品を効率的に開発するため、プラットフォームの共通化や部品のモジュール化はこれまで以上に進む。これらの課題にどう向き合っていくのか。完成車メーカー6社の研究開発リーダーの発言から、2020年に向けた技術の潮流を占う。

  • Part.1 攻勢に転じる国内メーカー
  • Part.2 国内完成車メーカー6社の戦略

解説

クルマのハッキングを防げ

悪意を持った攻撃者(ハッカー)が車載ソフトウエアの脆弱性を攻撃(ハッキング)し、遠隔でエンジンやステアリングを操る――。そんな脅威が現実のものになりつつある。致命的な事故につながると考え始めた日米欧の自動車関連メーカーは、対策に本腰を入れ出した。最前線の動向を探る。

スバル流ハイブリッド
他社の行かない道を行く

富士重工業が独自に開発した1モータHEVは、何かと重装備である。モータがあるのにトルコンも積む。同じくモータがあるのにISGも普通のスタータモータも積む。油ポンプは電動式と機械式の2個使い、しかも機械式はエンジンからも変速機からも回せる。できることをすべて投入した質の高い製品という評価もできる。その一方で、“過剰感”を感じてしまうことも確か。他社の基準では「両方積むのか。どちらかに統一できないか」と言われてもおかしくない。お互い似たようなHEVが乱立するHEVの成熟時代に、あえて人と違うことをする…富士重工業らしい行き方といえるのかもしれない。

技術レポート

新車レポート

展示会レポート

上海モーターショー2013

ホンダが多彩な新車で攻勢 ダウンサイジングに注力する中国系

エンジニアの仕事

ライバル「タント」から謙虚に学んだ「スペーシア」

スズキ四輪技術本部第一カーライン長
熊谷 義彦

明日を読む

クルマと人の間に
曖昧な線を引けるといい

作家
伊坂 幸太郎

グローバル新潮流を追う

第25回 マツダの中国戦略

「CX-5」「アテンザ」を現地生産
2015年に40万台の販売狙う

ITでクルマはこう変わる

第25回 自動車アプリの開発コンテスト

スマホアプリの開発者をクルマに引き込む
発売前の製品のアイデアを探る狙いも

標準を利用した戦略的クルマづくり

第1回 企業内標準の活用

効率的なクルマづくり目指し
大手メーカーが推進

欧州ジャーナリストの視点

販売不振に悩むPSAグループ
商品力の不足や新興国への出遅れ響く

エンジニアの視点

自動車業界でも広がり始めた
オープン・ソース・ソフトの活用 求められるルール順守

連載講座

軽く安くする材料・加工技術

第41回伝熱管を渦巻き状に曲げる

EV/HEV部品解剖

第25回EVのねじれ共振を抑え 低μ路で車両を安定に

Voice

Market Watch

新製品

  • Ethernet/FlexRay対応のマイコン ISO 26262のASIL Bに対応 ――ほか