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HOME日経ものづくり 2013年5月号 > リコー、行動観察手法で電子ボードを開発、試作機を実際に使ってもらう「進化系」

日経ものづくり 2013年5月号

リコー、行動観察手法で電子ボードを開発、試作機を実際に使ってもらう「進化系」

  • 2013/04/24 17:32
  • 1/1ページ

 ユーザーの行動を観察することでユーザーの隠れたニーズを探るフィールドワーク手法「エスノグラフィ(行動観察)」が今、進化を遂げようとしている。リコーは2013年2月に、この「進化系行動観察」を用いて開発した新製品を発売し、製造業の顧客を中心に販売を伸ばしている。

 同社が発表したのは、ビジネス向け電子ホワイトボード「リコー インタラクティブ ホワイトボード D5500」だ(図1)。当初から世界市場、特に米国での販売を視野に入れ、米国で行動観察を実施して新製品の機能に反映させた。

 同社が採用した行動観察が「進化系」たるゆえんは、その活用方法にある。通常、行動観察は、製品アイデアもプロトタイプもない状態において、ユーザーの隠れたニーズを探るために実施する。しかし、同社は今回、最初に大まかな製品アイデアを設定してプロトタイプを作製し、それを米国のフィールド(観察現場)に持ち込んで実際に使用してもらう方法を採用した(図2)。その結果、ユーザーの欲しい「必要十分な機能」を効率的に見つけ出し、製品に盛り込めたという。
〔以下、日経ものづくり2013年5月号に掲載〕

図1●ビジネス向け電子ホワイトボード「リコー インタラクティブ ホワイトボード D5500」の特徴
D5500を活用すると、プロジェクトのメンバー全員で同じ情報を共有できる点に最大の特徴がある。会議に参加するメンバーが持ち込む端末の種類も選ばない。書き込んだ内容はホワイトボードから直接、メンバー全員にメール送信もできる。希望小売価格は本体が84万8000円(税別)、専用の電子ペンが1万6800円(同)。
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図2●リコーが採用したコンセプト確定までのステップ
図2●リコーが採用したコンセプト確定までのステップ
[1]日本や中国、米国で実施した市場調査を基に、プロトタイプを製作した。これを実際にユーザーの現場へ持っていき、[2]ユーザーの行動観察とプロトタイプの使われ方の検証を同時に実施した。それを数回、複数の現場で繰り返した後、[3]最終的な仕様に落とし込んだ(コンセプトの確定)。市場調査から製品の発売までに要した期間は約2年間。