ゼネコン各社イチ押しの工場

大成建設
提案力を支えるエンジニアリング機能

東京エレクトロン宮城 本社工場
ヨックモッククレア 日光工場

 大成建設の強みは、日揮などのエンジニアリング会社に「勝るとも劣らない」(大成建設設計本部建築設計第六部長の碇屋雅之氏)エンジニアリング機能を社内に有していること。顧客の要求がコスト一辺倒から多様化する中でも、それに応じて迅速に提案できるという。
〔以下、日経ものづくり2013年5月号に掲載〕

清水建設
クリーンルームの未来系を訴求

物質・材料研究機構 NanoGREEN/WPI-MANA棟

 清水建設は、2001~2011年に国内で建設された半導体・液晶工場の約半分(床面積基準)を手掛けた実績があり、クリーンルームなどエレクトロニクス関連工場向けの建物・施設を得意としている。そのクリーンルームの進化形が、ダクトを使わずにJISクラス4~6の清浄度を実現できる「タスク&アンビエントクリーン空調システム」だ。
〔以下、日経ものづくり2013年5月号に掲載〕

竹中工務店
最新の環境技術「全部入り」で課題を解決

アミノアップ化学 製造棟/エコハウス棟

 竹中工務店の強みの1つが、工場に課せられた多様な環境課題の解決に向け、最新技術による対策を行えることという。同社は顧客から寄せられる工場の省エネルギやCO2 削減などの目標に向け、施設に合わせた総合的な環境対策を実施している。
〔以下、日経ものづくり2013年5月号に掲載〕

鹿島
医薬品工場で培ったノウハウを植物工場に

ノーステック財団 グリーンケミカル研究所

 鹿島が近年力を注ぐ分野の1つは、遺伝子組み換え(GM:Genetically Modified)作物を栽培する完全密閉型植物工場だ。組み換えられた遺伝子の拡散を防ぐために、品種改良から作物の栽培・収穫、有用物質の抽出・精製までのプロセスを1つの施設内で行える。こうした構造を備える植物工場は「世界初」〔同社エンジニアリング本部施設計画グループ次長(建築)の藤田尚也氏〕。同様の管理が必要な医薬品工場のノウハウを投入した。
〔以下、日経ものづくり2013年5月号に掲載〕