【調査テーマ:複数の企業が関わる製品不具合の原因調査】
米Boeing社の航空機「Boeing 787」の電池が相次いで過熱・発煙した事故では、同社や電池メーカーなどが原因調査を必死に進めているものの、問題の長期化は避けられない様相だ。その背景には、製品の複雑化やサプライチェーンのグローバル化があり、それによって不具合の原因調査が難しくなったと感じている人は多い。原因調査の体制についても、最終製品メーカーとユニット/部品メーカーでは思い描く理想の姿に若干の違いがみられる。 (高野 敦)

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 「非常に難しくなっている」または「やや難しくなっている」と回答した人が73. 8%と多い。逆に「非常に易しくなっている」または「やや易しくなっている」と回答した人は2%に満たない。「Boeing787」の例からもうかがえるように、複数の関係者が関わる製品不具合は、原因調査が難しくなる傾向がある。
〔以下、日経ものづくり2013年3月号に掲載〕