特集

革命 医療機器開発

部材メーカーが導くイノベーション
解説

衝突回避機能をアピール、アプリ連携でも各社火花

「デトロイト・モーターショー」詳報
解説

量子コンピュータの開発、SFから現実に

超電導、半導体、光伝送などの技術が参戦
NEレポート
論文

ワイヤレス給電の新技術
「直流共鳴方式」を開発

細谷 達也 氏
村田製作所 技術・事業開発本部 / 同志社大学 客員教授
インタビュー

世の中を変える日まで
論文数トップでも満足せず

黒田 忠広 氏
慶応義塾大学 理工学部 電子工学科 教授
ワールド・レポート from アゼルバイジャン

「火の国」が実現を目指す
インターネットのシルクロード

ドキュメンタリー

こんなん、ありえへん

ルーム・エアコン「うるさら7」の開発(第1回)
NEアカデミー
オシロスコープを使いこなす ~基礎から測定の勘どころまで~(第1回)

誰もが使う測定器
オシロスコープとは?

NEセレクション
デジタルヘルス(第6回)

注目集まる「POC」の先行事例
ロームの血液検査システムを見る

クローズアップ
  • 家電:ソニーとパナソニックの4K×2K有機EL、韓国メーカーの反応は?
  • 半導体:Samsungの10~12月期決算、大幅な増収増益、半導体も利益率15%
  • エネルギー:シャープが定置型蓄電池を発売、太陽電池と組みでも42円/kWhで買い取り
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編集長から

 エレクトロニクス関連企業が、今後の有望市場として注目する医療/ヘルスケア分野。日経エレクトロニクスは同分野を精力的に取材する過程で、ある疑問が浮かんできました。医療機器は遅れているのではないか――。

 民生機器や自動車などの分野でスピード感やコスト改善力を磨いてきた電子部品や半導体などの部材メーカーが、医療現場や医療機器の実情を知ると、同様の印象を受けることが多々あるようです。同様の印象を抱く、医療現場に携わる立場の方々も珍しくありません。「医療機器と言えば、先端技術がつぎ込まれていたり信頼性が高かったりといったイメージで見られがちだが、そうとは限らない」という声が医療現場から聞こえてきます。

 この状況は、部材メーカーにとって大きなチャンスです。民生機器や産業機器、自動車などの分野から、厳しい要求に対応してきた部材メーカーにとって、自社のノウハウを活用できる余地がたくさんあるからです。医療機器の開発において、これまでの主役は医療機器メーカーであり、部材メーカーはあくまで“脇役”でした。しかし今後、部材メーカーが直接医療現場のニーズを把握した上で、医療現場と連携して医療機器のイノベーションを起こすことが期待されています。最新号の特集「革命 医療機器開発」では、医療機器開発において部品メーカーが活躍できる可能性を調査しました。

 最新号では特集のほか、解説記事として「衝突回避機能をアピール、アプリ連携でも各社火花」「量子コンピュータの開発、SFから現実に」の2本を掲載しています。前者は、米国で開催された自動車の展示会「デトロイト・モーターショー」で見えた、自動車業界の動きをまとめています。後者は、昨今、ブレークスルーが相次いでいる量子コンピュータの動向を、要素技術の視点から解説します。

 今回のインタビュー記事では、慶応義塾大学 理工学部 電子工学科 教授の黒田忠広氏が登場します。同氏は、半導体回路技術の世界最高峰の国際学会である「ISSCC」において、世界有数の採択論文数を誇ります。大学が果たすべき役割や、産業界との関係などを聞きました。

 「日経エレクトロニクスDigital」では誌面に掲載する記事に加え、特別企画記事を紹介しています。今回は、解説記事との連動企画「写真が語る『デトロイト・モーターショー』」です。デトロイト・モーターショーで起こった特徴的な出来事や注目の発表などを、記者自らが撮った写真を通してお伝えします。「日経エレクトロニクスDigital」はスマートフォンやパソコン、タブレット端末で本誌の記事全文をお読みいただくことが可能です。ぜひご活用ください。

日経エレクトロニクス編集長  大久保 聡

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