三菱自動車は2013年1月、PHEV(プラグインハイブリッド車)「アウトランダーPHEV」を発売した(図1)。電気自動車(EV)「i-MiEV」のモータ、電池などの技術を流用し、容量12kWhのLiイオン2次電池を積み、JC08モードで60.2kmのEV走行を達成した。

 三菱が目指したのは、i-MiEVのようなEVに近いクルマだ。このため、電池容量を増やし、なるべくエンジンをかけないで走るクルマとした。電池を満充電したときの走行距離は60.2km。日常生活はほぼEVとして使える。
 パワートレーンもi-MiEVのものを流用した。後輪用のモータはほぼ同じ。インバータやその脇に置く充電器も大きく変わらない。そうした意味で、「i-MiEVがなければできなかったクルマ」(三菱関係者)である。

以下、『日経Automotive Technology』2013年3月号に掲載
図1 三菱自動車の「アウトランダーPHEV」
図1 三菱自動車の「アウトランダーPHEV」
JC08モードでEVとして走れる距離が60.2kmと長い。