三菱自動車は、SUV(スペース・ユーティリティ・ビークル)「アウトランダー」を全面改良し、2012年10月に発売した。商品構成は、2.4Lエンジンを積んだ4WD(4輪駆動)車と、2.0Lエンジンを積んだ2WD(2輪駆動)車のみ。2.0Lの4WD車はなくなった。価格は242万7000~310万円。

 先に発売した「ミラージュ」と同様、世界戦略車として世界中で売る。日本に先立ち、2012年7月にロシア、9月に欧州で販売を始め、ロシアでは受注台数が9月末の時点で1万台を超えるなど好調。
 JC08モード燃費は2WD車が15.2km/L、4WD車が14.4km/L。これは同社の調べでは2012年10月現在、7人乗りのSUV、2.0L/2.4Lクラスで最高。先代モデルから約22%(4WD/2.4L仕様)と大幅に向上した。
 エンジンは2011年に登場した「RVR」「ギャラン フォルティス」用1.8Lエンジンの流れを汲むもの(図)。SOHC(シングル・オーバーヘッド・カムシャフト)ながら、吸気側のバルブリフト量、開弁期間、開閉タイミングを1動作で連続的に変える機構などにより、DOHC(ダブル・オーバーヘッド・カムシャフト)の先代モデルとほぼ同じ動力性能を確保しながら、燃費を高めた。

以下、『日経Automotive Technology』2013年1月号に掲載
図 エンジンはSOHCで、アイドリングストップ装置を搭載した
図 エンジンはSOHCで、アイドリングストップ装置を搭載した
「RVR」「ギャラン フォルティス」用1.8Lエンジンの流れを汲む。