日経テクノロジーオンライン
雑誌 2012年11月号 Tech Report

ホンダのレース用ハイブリッド車

2戦目で予選1位、3戦目で決勝3位、燃費生かし停止時間を半分に

2012/09/28 17:14
 

 M-TECはSUPER GTシリーズの「GT300」クラスにホンダが開発した「MUGEN CR-Z GT」で参戦を始めた。参戦2戦目となる8月の第5戦、鈴鹿サーキットでは予選1位(ポールポジション)を獲得した。9月の第6戦、富士スピードウェイでは3位に入るなど、早くも結果を出している。

 車体は中に鋼管製のスペースフレームが入っており、CFRP(炭素繊維強化樹脂)製のカウルを被せたりしているが、基本的には市販の「CR-Z」の鋼製の骨格を生かしたもの。車両寸法は全長4445×全幅1940×全高1100mm、ホイールベースは2555mm、車両質量は1200kg以上。
 FF( 前部エンジン・前輪駆動)のCR-Zと違い、エンジンをミッドシップに積む(図)。「レジェンド」用に量産している排気量3.5Lの「J35A」エンジンのストロークを縮めて2.8Lとし、V型6気筒のバンクごとにターボチャージャを取り付けた。最大出力は221kW(300ps)/5250rpm以上。
 モータは縦置きする変速機の左横、ドライブシャフトのすぐ前に取り付けた。出力32kW、最大50kW。富士のセッティングで言うと、50kWは5秒間だけ使える。このときの制約条件はモータやインバータでなく、電池の発熱だという。
 モータの軸はドライブシャフトと平行、つまり車体に対しては左右方向。モータから1段減速してドライブシャフトを駆動する。したがってモータはエンジン回転数でなく、車速に比例した回転数で回る。減速比は大きく、6速ではエンジン回転数よりモータの回転数の方が高いという。
 電池とインバータは運転席横の床に重ねて置いた。両方を冷やす冷却水路を冷やすラジエータは前にある。電池、モータ、インバータと専用冷却系を含めたハイブリッドシステム全体の質量は57kg。

以下、『日経Automotive Technology』2012年11月号に掲載
図 車内レイアウト図
図 車内レイアウト図
FFのCR-Zと違い、V型6気筒ツインターボエンジンをミッドシップに積む。

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