モジュールを試作して変換効率を測定

 「量子ドット型太陽電池で世界初のモジュール試作にこぎ着けた。改良を進めて、2020年ごろに40%を超えるモジュール変換効率を目指したい」(東京大学 先端科学技術研究センター 教授の岡田至崇氏)──。

 東京大学が世界で初めて試作したとするのは、量子ドット型太陽電池セルを4個搭載したモジュールである。12cm角の集光レンズで集めた太陽光を、5.5mm角の各セルに導く構造になっている。集光での測定が可能な台湾の行政院原子能委員会 核能研究所にモジュールを持ち込み、モジュール変換効率が15.3%(105倍集光時)になることを確認した。

『日経エレクトロニクス』2012年9月17日号より一部掲載

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