ルネサスの危機は何を予見するのか
- 暗雲漂う第1四半期決算、シャープは人員削減に着手
欧州・アジアの景気減速と円高で、減収が相次ぐ - 人工光合成で植物並みの効率、GaN系半導体で実現
還元電極にはIn系金属を利用し、COやH2の発生を抑制 - USBが“電源コンセント”に、100W給電仕様を策定
ノート・パソコンへの給電が視野に - SiCとグラフェンでトランジスタ、将来的にはSiの置き換え狙う
半導体技術で単層と2層グラフェンの作り分けを可能に - 赤い光を青い光に高い効率で変換、ありふれた有機材料で実現
太陽電池や人工光合成の効率向上に貢献へ
スマート家電に適した
シンプルな堅牢化策(下)
シャープ 通信システム事業本部 グローバル商品開発センター Gプロジェクトチーム 副参事
東北を環境未来都市へ
まずは大船渡で先行実証
社会システムデザイン 代表取締役社長(東京大学名誉教授)
スマートメーターを開けてみた
EthernetやLi電池を搭載
1週間でどないしよ
生物模倣を家電に~風の神様と呼ばれた男~(最終回)エネルギー・システムのためのモデルベース開発講座(第2回)
機械系の物理モデルを事例に
制御対象を方程式で表そう
- クルマ:低周波磁界の可視化システム登場、自動車にも人体曝露の指針制定へ
- 部品/部材:シャープがセンサ事業を強化、放射線検出モジュールを外販
- 組み込みソフト:MSがWindows 8を10月26日発売、各プラットフォームの連携強化で反撃
伝えることの重要性を
技術者にこそ理解してほしい
ヒッグス(Higgs)粒子
カメラを小さく、安く、手軽に実現できるようになった今、カメラは身の回りのあらゆるところに存在するようになりました。携帯電話機やパソコン、タブレット端末などにカメラがほぼ標準機能して取り込まれた影響も大きいでしょう。いつでも、どこでも、誰でも、静止画や動画を撮る行為は当たり前になったといえます。
こうしたカメラの広がりの次のフェーズとして、何が起こり得るのでしょうか。日経エレクトロニクスは、画像認識技術がその答えのカギを握っているとみています。画像認識技術では、画像認識の手掛かりを増やす動きが活発であり、さらに高度な画像認識をさまざまな機器で処理できる基盤を整備する動きが進んでいます。こうした画像認識を使えば「人間の目で分かることを認識できる」だけでなく、可視光以外の情報を活用することで「人間の目では分からないことを認識できる」といったことも可能です。あらゆる機器に搭載されたカメラにそのような能力が備われば、世の中の動きをカメラが詳しく理解することが可能になるでしょう。今号の特集では、画像認識技術によって「賢く」なったカメラのインパクトや開発状況、実現技術などをまとめました。
最新号では特集の他、解説記事を2本掲載しています。解説「ルネサスの危機は何を予見するのか」では、長引く業績不振からの脱却がいまだに見えないルネサス エレクトロニクスが電機業界に与える影響を検証しました。一方、解説「スマホで10Gビット/秒へ、次世代技術を続々投入」では、2020年に向けた移動通信技術を展望しました。今後の移動通信サービスで必要となる要素技術を中心に紹介しています。さらに、インタビュー記事では、社会システムデザイン 代表取締役社長で、東京大学名誉教授でもある宮田秀明氏に登場いただきました。宮田氏は、東北の復興を支援するために「東日本未来都市研究会」を設立し、精力的に活動を続けています。同氏が描く実現プランを聞きました。
インタビュー記事では、パナソニック デバイス社 社長の小林俊明氏に登場いただきます。パナソニックがグループ内の部品/半導体など事業を統合し、2012年に発足させた同社は、約1兆4000億円の売上高を誇ります。小林氏に、巨大事業体をどのように舵取りしていくのかを聞きました。ぜひご一読いただければ幸いです。
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日経エレクトロニクス編集長 大久保 聡