「最後発だが、十分追い付ける」─。レンズ交換式デジタル・カメラ市場で最大のシェアを持つキヤノンが、ついにミラーレス・カメラ市場に参入する。2012年7月23日に開いた新製品発表会で、同社 常務取締役 イメージコミュニケーション事業本部長の真栄田雅也氏は、自信満々にこう述べた。
ミラーレス・カメラは、2008年10月にパナソニックが製品を投入したことで開いた市場。その後、オリンパスやソニーなどが次々に製品を投入した。2011年10月には、一眼レフ・カメラ市場でキヤノンと双璧をなすニコンが参入した。その後、富士フイルムも続き、競争が激化している。大手カメラ・メーカーでは、キヤノンを残すのみとなっていた。